ポルトガルリーグの2019-2020シーズンのガイドブックには、クラブ紹介ページに「予算」という項目があります。

この「予算」というのが、具体的には選手人件費なのかチーム人件費なのか、もしくは事業規模(営業収益)などを指すのかはわからなかったのですが、

ポルトガル1部リーグのクラブ間格差を目安として把握できるため、まとめてみました。


<ポルトガルリーグのクラブ別予算規模>

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<グラフからわかること>

・ベンフィカ、ポルト、スポルティングの3クラブが突出している。最少規模のクラブとは30倍。

・3クラブ以外のクラブは、ブラガが少し規模が大きい以外は非常に拮抗している。


日本円に換算すると、

最大規模のベンフィカ、ポルトが約107億円、

最初規模の300万ユーロのクラブが約3.5億円、

ということになります。


ちなみに、Jリーグの各クラブは「チーム人件費」を公表しています。2018年のJ1クラブ平均が22.75億円で、最多はヴィッセル神戸の44.77億円、最少はVファーレン長崎の8.14億円でした。J2クラブ平均が6.81億円、最多は大宮アルディージャの19.15億円、最少はFC町田ゼルビアが2.78億円でした。

もし、上記のポルトガルリーグの予算規模の数字が、同じく「チーム人件費」だと仮定すると、ポルトガル1部リーグの3大クラブとその他クラブの中間に、J1クラブの大半のクラブがごっそり位置付けられるような感じになり、ポルトガル1部リーグの小クラブはJ2の低予算クラブ程度のチーム人件費ということになります。


最近では、Jリーグからポルトガルリーグのクラブへの移籍が増えていますが、クラブの予算規模の観点からすれば3大クラブ以外への移籍は必ずしも「ビッグクラブへのステップアップ」というわけではないことになります。

向上心の高いトップレベルの日本人選手にとっては、ヨーロッパの舞台でプレーすることにより、ビッグクラブのスカウトの目にとまりやすくなったり、日本以外の選手とプレーする経験値が増えるなどの価値が魅力なので、Jリーグとしては、このあたりの価値をどう訴求できるかという点も重要になってきているのでしょう。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。



出典:SPODIGI 2018年度】Jリーグ全クラブの決算・経営情報をグラフ化。営業利益やスポンサー収入が多いのはどのクラブ?

https://spodigi.com/sports-business/j-league-club-managment-information/