ヨーロッパの各国サッカーリーグの序列はどうなっているのだろう?
この数年間でどんな変化があったのだろう?
そんなことを気になった方はいませんか?
今回は、ヨーロッパにおける各国リーグの位置付けをわかりやすくするために、2010年から2019年の10年間のUEFAカントリーランキングの順位を見てみようと思います。
まず、UEFAランキングがどんなランキングなのかを確認してみましょう。
・UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。
・UEFAカントリーランキングは、各国からUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。
・UEFAクラブランキングは、UEFA主催の大会のグループ分け抽選における「ポット」を決めるために使用されます。
出典:【2019年最新版】UEFAカントリーランキング・クラブランキング一覧まとめ(tavitt-football)
https://tavitt-football.com/uefa_ranking2018/
過去5年間の成績が反映されたものなので、1年で大きく順位が変動するものではないということですね。
それでは、2010〜2019年のUEFAカントリーランキング上位20カ国の一覧を見てみましょう。
リストだけだとちょっとわかりづらいので、推移がわかるようにいくつかのグラフで見てみましょう。
・最初のグラフは、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツの4カ国の推移です。
※黄:スペイン、赤:イングランド、黒:ドイツ、青:イタリア
少なくとも直近10年間は、この4カ国がトップ4に君臨し続けています。
レアル・マドリード(スペイン)、バルセロナ(スペイン)、リバプール(イングランド)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ユベントス(イタリア)など、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(CL)でも主役を担うクラブが属する国なので、異論なしですね。
・次のグラフは、フランス、ロシア、ポルトガルといった、トップ4の次に位置付けられそうな国々の推移です。
※赤:ポルトガル、青:フランス、紫:ロシア
パリ・サンジェルマン(フランス)はCL優勝も狙えるほどの戦力を有しているので、フランスが長らく5位をキープしてるのは納得ですね。
ポルトガル、ロシアも、安定的にトップ10圏内にランクインしています。日本での知名度はそこまで高くないかもしれませんが、ベンフィカ(ポルトガル)、ポルト(ポルトガル )、ゼニト(ロシア)など、CL好きには馴染みのあるクラブが属する国なので、妥当といえば妥当でしょうか。
・続いては、ベルギー、ウクライナ、トルコ、オランダの推移グラフです。
※赤:ベルギー、オレンジ:オランダ、グレー:トルコ、紫:ウクライナ
オランダは、アヤックスやPSVなどCLでの活躍が目立つグラフが多いので、もう少し上位にランクインすると思っていましたが、10位前後が定位置となっています。
そして、シントトロイデンなど日本人選手の在籍が増えているベルギーリーグは、2010年の14位から2019年の8位へと大きく順位を上げており、ヨーロッパでの注目度が高まってきているリーグと言えそうです。
CL優勝を狙うクラブでスター選手のプレーを楽しむのももちろんアリですが、それ以外の国でも伝統あるサッカーリーグがあり、ヨーロッパに旅立った日本人選手の活躍や、ネクストブレイク候補を楽しむことができます。
そのときに、ヨーロッパにおける各国リーグのポジショニングを頭に入れながら見てみると、面白いかもしれません。
※大陸別ランキング記事
2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキング