ちょくちょく、世間的な知名度は高くなかったとしても、確かな足跡を残したJリーガーについて紹介する「元Jリーガーの記憶」。
今回は、Jリーグ参入当初のヴィッセル神戸と、
2000年代前半のアビスパ福岡で活躍したストライカー、江口倫司選手です。


<経歴>

関西学院高等部

ヴィッセル神戸

アビスパ福岡


<ポジション>

ストライカー

(攻撃的MF)


<年度別出場試合数>

IMG_0137



ヴィッセル神戸のJ昇格初年度である1997年に、苦しむチームを救った現役大学生(関西学院大学)Jリーガー。

1998年・1999年は得点から遠ざかるものの、

ピッコリ監督が自ら獲得に乗り出し、2000年にアビスパ福岡へ移籍します。

2001年には残留争いのクライマックスの時期に活躍しますが、クラブは残念ながら降格してしまいます。

2002年はJ2でエースとして活躍し、アレン選手とともにチーム内得点王になります。

呂比須ワグナー選手のラストゲームとなった天皇杯で、アクロバチックなビューティフルボレーを決めたのが印象に残っています。


得点感覚に優れたストライカーで、

182cmの身長を活かしたヘディングやポストプレーをすることもできれば、

衛星のように動き回るプレーもできました。

前線からの果敢なプレスでも貢献しました。


『一芸タイプ』というよりはバランスのとれた選手のためか、

シーズン中盤から後半にかけて出番をつかみ、活躍するケースが多かったように思います。

開幕からFWの軸に据えてフル稼動するシーズンももっと見たかったです。


26歳の若さで引退を決めた理由はわかりません。ただ、J2クラブが大幅に増え、J3まで拡大した今のJリーグであれば、本人が望みさえすればまだまだ活躍できた選手だと思います。