過去の記事で、過去10年間のUEFAカントリーランキングの推移や、2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングを見てきました。
ヨーロッパのサッカークラブは、世界的スターや日本人選手が多く所属しているのでメディアで目にする機会が多いですが、南米のクラブはあまりよくわからないので、CONMEBOL(南米サッカー連盟)が発表したクラブランキングを参考にして、各国の位置付けを見てみたいと思います。
<CONMEBOLのクラブランキングとは>
まずは、CONMEBOLという団体について調べました。南米における各国の協会を統括する、FIFA傘下のサッカーの大陸の連盟とのことです。ヨーロッパにおけるUEFA、アジアにおけるAFCと考えれば良さそうです。
次に、このクラブランキングがどういうものなのか確認してみましょう。
・コパ・リベルタドーレスに出場したことのある歴代クラブチームの最新ランキング。
・下記の3点をポイント化して集計したもので、優秀な成績を残してきたクラブチームが上位を占めている。
【1】 過去10年におけるコパ・リベルタドーレスでの成績
【2】 1960年から2008年までのコパ・リベルタドーレスの成績
【3】 過去10年における国内トーナメントでの優勝
コパ・リベルタドーレスの過去の戦績と、国内リーグの直近の優勝が加味されたランキング、ということですね。そしてコパ・リベルタドーレスは直近の成績が良いほどポイントが高いということですね。
ちなみにコパ・リベルタドーレスとは、南米大陸のクラブ王者を決める大陸選手権大会(カップ戦)です。1998〜2016年はCONCACAFに加盟するメキシコリーグのクラブも出場していました。
<CONMEBOL 南米クラブランキング>
では、2019年版のリベルタドーレスランキングの上位20クラブを見てみましょう。本記事では上位20クラブのみ紹介しますが、詳細はCONMEBOLのホームページから見ることができます。
http://www.conmebol.com/es/ranking-conmebol-libertadores2019
rank | クラブ名 | 国 | total |
1 | リバー・プレート | Argentina | 8043 |
2 | ボカ・ジュニアーズ | Argentina | 7117 |
3 | グレミオ | Brasil | 6112 |
4 | アトレティコ・ナシオナル | Colombia | 4856 |
5 | ナシオナル | Uruguay | 4520 |
6 | ペニャロール | Uruguay | 4504 |
7 | パルメイラス | Brasil | 3716 |
8 | サントス | Brasil | 3504 |
9 | クルゼイロ | Brasil | 3503 |
10 | アトレティコ・ミネイロ | Brasil | 3416 |
11 | コリンチャンス | Brasil | 3373 |
12 | オリンピア | Paraguay | 3324 |
13 | サン・パウロ | Brasil | 3224 |
14 | セロ・ポルテーニョ | Paraguay | 3061 |
15 | サン・ロレンソ | Argentina | 3055 |
16 | エメレック | Ecuador | 2800 |
17 | エストゥディアンテス | Argentina | 2709 |
18 | インディペンディエンテ | Argentina | 2670 |
19 | コロ・コロ | Chile | 2638 |
20 | サンタ・フェ | Colombia | 2607 |
アルゼンチンのリバープレート、ボカ・ジュニアーズがワンツーフィニッシュ。ブラジルもトップ10に5クラブがランクインするなど存在感を示しています。
ボリビアは21位のボリーバル、ペルーは34位スポルティング ・クリスタル、メキシコは36位のティグレス、ベネズエラは48位のタチラ(Tachira)が最上位でした。
次の記事では、グラフなどを見ながら、南米内の勢力関係をもう少し掘り下げてみます。