前回の記事で、CONMEBOL(南米サッカー連盟)が発表したクラブランキングの概要と、ランキングの上位20クラブを見てみました。

今回は、ランキングデータを加工して各国の位置付けを見てみたいと思います。


<南米における各国の勢力関係>

まずは、140位、4180位、81120位、120位以降の4ゾーンに分割し、各ゾーンにおける各国のクラブ数を見てみました。

IMG_0298


140位は、ブラジルとアルゼンチンが9クラブずつランクインし、全体の約半分を占めます。次に多くのクラブがランクインしているのは、5クラブのパラグアイです。

4180位は、メキシコの7クラブが最多で、コロンビアの6クラブ、アルゼンチンの5クラブと続きます。

81-120位は、ベネズエラが11クラブと群を抜いて多く、次点のチリとメキシコの5クラブを大きく引き離しています。

120位以降は、ブラジルが8クラブ、ベネズエラが7クラブ、エクアドルが6クラブとなりました。


ゾーン別のクラブ数を、国別にも見てみました。

IMG_0297


続いて、国別にランクインしたクラブ数と平均順位を算出し、プロットしてみました。

IMG_0296


・ブラジル、アルゼンチンは、ランクインしたクラブ数が多く平均順位も良いため、クラブチームにおいても圧倒的な実績を誇ることがわかります。

・コロンビアはランクインしたクラブ数は少ないものの、平均順位が比較的良いため、左下に位置しています。ボリビアも同傾向にあります。

・パラグアイ、ウルグアイはクラブ数は少なめで、平均順位もそこまでは良くないため、左上に位置しています。

・ペルー、エクアドル、チリは、平均順位はそこまで良くない一方、多くのクラブがランクインしています。

・ベネズエラは、81位以降に多くのクラブがランクインしているため、右上に位置します。


最後に、ランクインしたクラブのポイント数を合計して、国別にランキング化してみました。

rankポイント
1Argentina37052
2Brasil36513
3Colombia13538
4Paraguay12344
5Uruguay11930
6Ecuador9840
7Chile9803
8Bolivia7380
9Mexico6683
10Peru5910
11Venezuela4600

アルゼンチンとブラジルが他を大きく引き離していて、コロンビアとパラグアイとウルグアイが第2集団になります。エクアドルとチリは僅差で並び、ボリビア、メキシコ、ペルー、ベネズエラと続きます。

南米のサッカークラブの勢力関係を考えるときなど、参考にしてください!