「オランダのサッカーリーグって、前より存在感が、薄くなっているのではないか?」
小野伸二選手がフェイエノールトで活躍していた時代を知る人の中には、そう感じている人もいるのではないでしょうか。
今回は、UEFAカントリーランキング、クラブランキングを参考に、UEFA内におけるオランダのクラブチームの位置付けの変化を探ってみたいと思います。
まずは、UEFAカントリーランキングにおける順位を見てみましょう。
2000〜2019年の20年のスパンで見ると、徐々に下降線を辿っています。
「5大リーグのすぐ下」というポジションだったのが、少し脱落しつつある印象です。
ヨーロッパの各国リーグの開幕時期に合わせて、日本で発売される選手名鑑では、2000年代前半はオランダリーグは1部全クラブが紹介されることが多かったのですが、最近はCL・EL出場国と日本人所属クラブのみの紹介にとどまることも多い気がします。
続いて、2019-2020年のUEFAカントリーランキング上位20カ国のポイントと、UEFAクラブランキング上位100位以内にランクインしたクラブ数を見てみます。
オランダは、100位以内に4クラブがランクインしています。
アヤックスが21位、PSVアイントホーフェンが39位、AZが84位、フェイエノールトが90位。ちなみに、PSVには堂安律選手、AZには菅原由勢選手が所属しています。
オランダと言うとアヤックス、PSV、フェイエノールトの3強のイメージがありますが、3クラブの実績には差があります。アヤックスが頭一つ抜けていて、PSVが独走を許さじと追従し、少し差が開きつつもフェイエノールトもなんとか喰らいつく、といったところでしょうか。
他国ではバックアップにより財政基盤が数段レベルアップしたクラブもある中、オランダの有力クラブではそういったことはあまりないと思います。それにより、5大リーグとの差は開き、その他の国との差も以前より生み出しにくくなっているのかな、と思います。