日本人選手が移籍することが多いリーグ。でもクラブはほぼ知らない。これが多くの日本人にとってのベルギーリーグの印象ではないでしょうか。とはいえ、私たちのベルギーリーグに対する関心度は急激に高まっています。
ただ、ヨーロッパではベルギーリーグのレベル感はどんなものなのでしょうか。UEFAカントリーランキング・クラブランキングを見てみたいと思います。
まずは、2000〜2019年の UEFAカントリーランキングにおける順位を見てみます。
10〜15位あたりをうろうろしていますが、ここ数年で徐々にランクアップし、2014年以降はトップ10圏内をキープしています。2019年には、直近20年で最高位となる8位にまで順位を上げています。
続いて、2019-2020年のUEFAカントリーランキング上位20カ国のポイントと、UEFAクラブランキング上位100位以内にランクインしたクラブ数を見てみます。
トップ100にランクインしているのは、
KAAゲント(38位)、アンデルレヒト(40位)、KRC ゲンク(53位)、ブリュージュ(57位)、スタンダードリエージュ(73位)の5クラブです。
CL本戦のグループリーグやELで見かけることはありますが、思ったよりもポイントを稼いでるんですね。
直近の国際大会の成績が順位を左右していますが、アンデルレヒト 、ブリュージュ、スタンダードリエージュが国内3強と呼ばれています。KRCゲンクは2000年前後から強豪の仲間入りを始めた新興勢力、KAAゲントは3強に次ぐクラブというところだと思います。
最近では、ベルギーリーグというと「日本人選手が多くプレーするリーグ」という印象があります。
もともとは2000年にジュビロ磐田時代に攻撃的サイドバックとして名を馳せた遠藤雅大がKVメヘレンでプレーしたのを皮切りに、2002年には日韓ワールドカップで活躍した鈴木隆行、2010年以降は川島永嗣、小野裕二、永井謙佑といった日本トップクラスの選手たちがプレーしました。
2017年にはDMMグループがシント=トロイデンVVの経営権を取得したことにより、冨安健洋、遠藤航、鎌田大地、関根貴大、シュミット・ダニエルら多くの選手が入れ替わり立ち替わり所属するようになりました。
冨安健洋はイタリア・セリエAのボローニャ、鎌田大地はドイツ・ブンデスリーガのフランクフルト、遠藤航はシュツットガルトに移籍するなど、日本人が出場機会を得て、活躍して、ヨーロッパのより高いレベルのリーグでプレーしているところを見ると、ヨーロッパ挑戦のファーストステップとして良い位置付けのリーグと言えそうです。