これまで、アメリカの統計サイト「538(ファイブサーティエイト)」による、世界のクラブランキング(Global Club Soccer Rankings)のデータを用いて、国別の傾向を見たり、世界トップのクラブチームの傾向を見てきました。
今回の記事では、日本のJリーグクラブにフォーカスして、スコアを見てみようと思います。
(図表はクリップ・タップすると拡大できます)
※ 本記事も、538のサイトから2020/8/30時点のデータをダウンロードし、使用しています。
(https://fivethirtyeight.com/methodology/how-our-club-soccer-predictions-work/)
<ランキング>
<SPI値>
SPI(独自指標のSoccer Power Index)のスコアを上位から並べてみました。川崎フロンターレが頭一つ抜けてます。
<オフェンス評価とディフェンス評価の散布図>
オフェンス評価を横軸、ディフェンス評価を縦軸とした散布図にしてみました。この評価は「中立地で平均的なチームと対戦した際に予想される得点数・失点数」のようです。
まず、川崎フロンターレ、横浜Fマリノスの2クラブ以外は、攻撃スコアが守備スコアを下回ります。(世界の壁は高い…)
Jリーグのクラブの中では、川崎フロンターレが攻守ともに抜けた存在となっています。
横浜Fマリノスとヴィッセル神戸のオフェンス評価が高く、セレッソ大阪とサンフレッチェ広島のディフェンス評価が高く、FC東京と鹿島アントラーズは攻守バランスともに高め、という結果は、納得感があります。
サガン鳥栖、大分トリニータ、横浜FC、湘南ベルマーレ、ベガルタ仙台は、オフェンス評価が1.0を下回り、ちょい厳しめな評価となっています。
「中立地」で「平均的なチーム」と対戦した場合の予想値ということで、わかるようなわからないような評価ではあるのですが、リーグやクラブチームの現在地を知る一つの参考材料にはなりそうです。