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今回の記事では、オランダ・エールディビジのアヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトの3クラブについて、

国内リーグの順位と優勝回数の推移を見てみました。

グラフをタップすると拡大表示できます


<リーグ順位推移>

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<リーグ優勝回数推移>

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1956年のプロリーグ創設以降、3クラブとも1部リーグに在籍し続けており、さらに上位をキープしています。

2020-21シーズン終了時点で、最多27回の優勝回数を誇るのがアヤックスです。国内リーグでは常に強いのですが、中でもヨハン・クライフがプレーしていた時代は1965-66シーズンからの3連覇など6回のリーグ優勝を成し遂げています。


リーグ優勝21回のPSVは、1970年代途中からはほとんどのシーズンを3位以内で終えており、安定感が光ります。1985-861988-89シーズン、2004-052007-08シーズンにそれぞれ4連覇を果たしています。現在は堂安律選手がプレーしています。


リーグ優勝10回のフェイエノールトは、1960年代に最も優勝回数が多く、現在も強いですが古豪というイメージもあります。かつては小野伸二選手や宮市亮選手が活躍していました。

今回の記事では、スペインのリーガ・エスパニョーラのクラブのうち、バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、アスレティック・ビルバオの4クラブについて、

全国的なリーグ戦がスタートした1928年から2020-2021シーズンの順位推移を見てみようと思います。


<4クラブのリーガ・エスパニョーラの順位推移>

4クラブのリーグ順位の推移を表にしてみました。

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表をタップすると拡大できます。


<4クラブのリーガ・エスパニョーラの優勝回数推移>

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

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レアル・マドリード

1953-541968-69の長きにわたり、黄金時代と呼べるシーズンを過ごしました。197080年代も数度の連覇を果たし、圧倒的な実績を誇ります。

1990年代はレアルにしてはやや停滞した期間でしたが、2000-01シーズン以降は、2003-04シーズンの4位を除いては全て3位以内に入るなど、相変わらずの強豪ぶりです。

通算の優勝回数34回は国内最多です。


バルセロナ

1980年代までは安定的に上位には位置するものの、優勝は10回。同時期にレアルはすでに25回の優勝をしており、実績では大きく水を開けられていました。

1990年代以降はハイペースで優勝し、2003-04シーズン以降は3位以内を維持し、リーグ優勝10回。レアルとの差を縮めています。

通算の優勝回数は26回です。


アトレティコ・マドリード

個人的には、イメージしていたよりも1部で上位に食い込むシーズンが多い印象でした。迷走していた期間が長いように思っていましたが、2部で戦ったのは戦前と2000-012001-12シーズンだけ。

2013-14シーズン以降は3位以内を維持し、リーグ優勝も2回達成しました。

通算の優勝回数は11回です。


アスレティック・ビルバオ

優勝回数は8回ですが、そのうち5回は第二次世界大戦前であり、1983-84シーズンを最後に優勝から遠ざかっている状況です。

1983-84シーズン以降は、優勝争いというよりもどちらかと言えば残留争いに巻き込まれるシーズンの方が増えてきていますが、

バスク純血主義を貫きつつ、未だに一度も2部に降格することなくトップリーグに在籍し続けていることが素晴らしいです。


4クラブ以外が優勝したのは、2020-21シーズンまでの93シーズンのうち14シーズンのみでした。

全シーズンの84.9%は今回ご紹介した4クラブが優勝しており、うち64.5%はレアルかバルサが優勝しています。データで見ても、レアルとバルサは圧倒的な存在ですね。

この春、欧州スーパーリーグ構想がヨーロッパで大きな話題を呼びました。

欧州スーパーリーグは、合計20クラブが自国リーグに出場しながら、8月から5月まで10クラブずつ2組に分かれて対戦し、上位による決勝大会を行うレギュレーション。20クラブのうち15クラブが「創立クラブ」として固定され、残り5クラブは流動的とする予定でした。


欧州スーパーリーグに参加表明していたのは、下記の12クラブです。

・イングランド:マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシー、アーセナル、トットナム

・スペイン:レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナ

・イタリア:ユベントス、ACミラン、インテル・ミラン


欧州スーパーリーグ構想は、選ばれた一部のビッグクラブのみで行う新たなリーグで、一部クラブが利益を独占するような仕組みということもあり、UEFAや各国サッカー協会、選手、サポーターから反対と声が相次ぎました。

それを受けて、参加表明していたクラブも続々と離脱発表がなされており、一旦は頓挫した状態になっています。


ということではありますが、

・スーパーリーグが開催されていたら、参加表明していた12クラブはどのような勢力図になっていたのか

・スーパーリーグに参加表明していた12クラブが抜けた後、CLではどのようなクラブが優勝争いをしていそうか

この2点について妄想してみました。

国内リーグの成績も参考にすべきなのは重々承知しつつも、2020-2021シーズン開幕時のUEFAクラブランキングをもとに妄想してみます。


①スーパーリーグ参加表明12カ国の勢力図

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スペインの3強がリーグを牽引し、そこにユベントスとマンチェスター・シティも上位争いに関わっていくイメージでしょうか。

以降は団子状態ですが、リバプールあたりも優勝を狙えそうな気がしますし、どこが優勝してもおかしくないような、刺激的なリーグになる予感がします。

ミラノの2クラブは劣勢が予想されます。インテルも今シーズンはリーグ優勝しましたが、このメンツだと厳しい気がします。


②スーパーリーグ参加表明12クラブが抜けた後のCL

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CLはバイエルンが抜けた存在となり、PSGが追従する構図になります。

CLよりもELのイメージが強いものの、セビージャも二強に次ぐ存在になります。

バイエルンとPSGは現在のCLでも優勝が現実的な目標なので、他国のライバルがいなくなったとしたら、やはり圧倒的な存在になります。

セビージャはELではなくCLの主役に躍り出ていたかもひれません。

この3クラブに続くのが、シャフタール、ドルトムント、リヨン、ローマ、ナポリ、ポルト、ベンフィカ 、アヤックスといった、現在のCLでも時折快進撃を見せるクラブです。

今回の記事では、イングランド・プレミアリーグの「ビッグ6」と呼ばれる、マンチェスター・シティ、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トットナム、アーセナルの、リーグ戦の順位推移を見てみようと思います。


<ビッグ6の順位推移>

プレミアリーグがスタートした1992-93シーズンから2019-20シーズンまでの間の、6クラブの順位の推移を表にしてみました。

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※表をタップすると拡大できます。


<ビッグ6の優勝回数推移>

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

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マンU

プレミアリーグを牽引してきたクラブと言って間違いないでしょう。優勝回数13回はダントツです。その一方で近年は優勝から遠ざかっています。


マンC

近年は安定して上位争いに顔を出し、優勝もしているマンCですが、2000年代中盤までは下位リーグで過ごすシーズンも少なくありませんでした。


リバプール

2019-20シーズンにクロップ監督のもとで悲願のプレミアリーグ優勝を果たしたリバプール。2ケタ順位がないのは立派ですが、優勝争いに最後まで関わることもできない、もどかしいシーズンを多く経験しています。


チェルシー

アブラモビッチ氏がオーナーとなってから一気に力を付けたチェルシー。もともと強いチームではありましたが、2000年代中盤からは優勝争いの主役に躍り出る機会がグッと増えています。


アーセナル

1990年代後半〜2000年代前半が黄金期で、12位をキープしています。その後は34位が指定席となり、さらに少しずつ順位を落としてきています。このまま踏みとどまれるでしょうか。


トットナム

2000年代前半までは10位前後が多かったですが、2010年代は6位以内のシーズンが増え、優勝も夢ではなくなってきています。

近年、ポルトガルのクラブに日本人選手が加入する動きが目立っています。

2020-2021シーズンには、ガンバ大阪から海外に渡った食野亮太郎選手がリオ・アヴェに、川崎フロンターレの2020年の優勝に大きく貢献した守田英正選手が、2021年に入ってからサンタクララに加入しています。

今回は、この2クラブが、ポルトガルリーグでどれほどの実績を持つクラブなのかを見てみます。


<リオ・アヴェ、サンタクララのシーズン別順位推移>

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リオ・アヴェは1979-80シーズンにトップリーグに初昇格し、トップリーグに26シーズン在籍しています。2008-09シーズン以降は1部での戦いが続いています。

クラブ最高順位は5位で、3回記録しているのですが、直近3シーズンでそのうちの2回を記録しています。


サンタクララは1999-2000シーズンにトップリーグに初昇格し、トップリーグに在籍したのは2020-21シーズンを含めて5シーズンのみです。

クラブ創設は1921年ですが、トップリーグ初参戦は1999-2000シーズンなので、長らく下位を主戦場としているクラブといえます。

とはいえ、2018-19シーズンからは3シーズン連続で1部リーグにとどまっており、クラブ史上で最も良い時期を過ごしています。


強豪クラブとまでは言えないものの、両クラブともそれぞれの歴史の中で最盛期とも言える状況にあります。

食野選手、守田選手は、クラブをさらなる高みへと引き上げる活躍ができるのでしょうか。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。

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