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ポルトガルリーグの記事を中心にあげていますが、もともとは子供の頃からのJリーグ好きですので、今回はJリーグに関する記事を書きたいと思います。


今回は、J1リーグ出場試合数の上位10選手について、年齢別の出場試合数と年齢別の出場数累計をまとめてみました。


<J1リーグ出場試合数の上位10選手>

1位 楢崎正剛 631試合

2位 遠藤保仁 625試合

3位 中澤佑二 593試合

4位 阿部勇樹 570試合

5位 曽ヶ端準 531試合

6位 小笠原満男 525試合

7位 伊東輝悦 517試合

8位 山田暢久 501試合

9位 明神智和 497試合

10位 中村憲剛 455試合

(2019年9月28日時点)


<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>

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グラフはごちゃごちゃしていてわかりづらいですが、上位10選手に共通するのは下記ぐらいでしょうか。


<上位10選手の共通点>

20代前半にレギュラー獲得する

30代後半になっても継続的に出場する

・チームの中心的存在になり、チーム自体も良い時期を過ごす

J1クラブに在籍し続ける

・怪我などによる長期間の離脱がない

・海外移籍をしない(移籍しても短期間)


通算450試合以上、年30試合×15回で通算450試合、年30試合×20回で通算600試合なので、相当にすごい人たちです。


Jリーグデビューの早い高卒やユース出身が多い中、練習生からプロになった中澤祐二選手、大卒で当時J2の川崎フロンターレに加入した中村憲剛選手は異例の存在と言えます。


ポジション的には、FWがいないのと、サイドプレイヤーが山田暢久選手だけなのは特徴と言えますね。


10選手のグラフがわかりづらいので、グラフの線を1人ずつ太くして、改めて見てみようと思います。

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前回の記事で、J1リーグ出場試合数の上位10選手について、年齢別の出場試合数と年齢別の出場数累計をまとめ、1位~5位の選手について、1人ずつグラフの線を太くして見てみました。

(前回は楢崎正剛、遠藤保仁、中澤佑二、阿部勇樹、曽ヶ端準の5選手を前回見てみました。ランキングは2019928日時点)


今回は、6位~10位の選手をクローズアップしてみたいと思います!


6 小笠原満男 525試合

<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>
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イタリア・セリエAのメッシーナに移籍した1年を除いて、鹿島アントラーズで長らく主力として活躍しました。ベテランになるにつれて攻撃的MFからボランチにポジションを移し、強烈なキャプテンシーでチームを牽引し続けました。


7 伊東輝悦 517試合

<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>

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上位10選手の中で唯一、Jリーグ元年からJクラブに在籍し、長期間レギュラーとして活躍したので、しばらくは「Jリーグ最多出場といえばテル」という時期が続いていました。

1995年が52試合制だったこともあり21歳の出場数が多いですが、その後も好不調の波の小さいパフォーマンスで清水エスパルスの躍進を支えました。


8 山田暢久 501試合

<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>

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ランキング上位10選手のうち、サイドを主戦場にした唯一の選手です。またFIFAワールドドカップ日本代表メンバーに入ったことがないのも唯一となります。サイドだけでなく複数のポジションをハイレベルにこなせることで、30代以降も出場機会を伸ばしました。


9 明神智和 497試合

<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>

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若いときから「ベテランのよう」と称された落ち着きあるプレーを見せ、長期間の離脱はしない「鉄人」。


10 中村憲剛 455試合

<年齢別の出場試合数>

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<年齢別の出場数累計>

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大卒で当時J2の川崎フロンターレに加入。J1デビューはプロ3年目でしたが、そこからJ1通算出場数トップ10にランクインするのはすごいですね。


前回は、J1リーグ出場試合数の上位10選手について年齢別出場試合数・出場数累計をまとめてみました。

今回は、J1リーグ通算ゴール上位10選手について年齢別ゴール数・ゴール数累計をまとめてみました。


<J1リーグ通算ゴール数トップ10>

1 大久保嘉人 184ゴール

2 佐藤寿人 161ゴール

3 中山雅史(ゴン) 157ゴール

4 前田遼一 154ゴール

5 マルキーニョス 152ゴール

6 三浦知良(カズ) 139ゴール

7 興梠慎三 135ゴール

8 ウェズレイ 124ゴール

9 ジュニーニョ 116ゴール

10 エジミウソン 111ゴール

(J1での得点のみ。2018年シーズン終了時点。2019年10月16日時点では興梠が147ゴールとなり6位)


<年齢別のゴール数>

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10選手のグラフがわかりづらいので、グラフの線を1人ずつ太くして、改めて見てみますが、ゴンの36点が目立ちます。1998年シーズンのゴールラッシュは凄かったですね。

また、よく見るとエジミウソン以外の9人は2933歳の間に自己最多得点を記録していることがわかります。


<年齢別のゴール数累計>

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このグラフもごちゃごちゃしていますが、20代前半から線がスタートしているグループ(大久保嘉人、佐藤寿人、前田遼一、興梠慎三、エジミウソン)と、2628歳からスタートしているグループ(ゴン、マルキーニョス、カズ、ウェズレイ、ジュニーニョ)に大別されることがわかります。

ゴン、カズはJリーグ開幕時点ですでに20代中盤に差し掛かっていたこと、マルキーニョス、ウェズレイ、ジュニーニョはJリーグにやってきたのが20代中盤だったためなのですが、ここから歴代トップ10に入るほどまでゴールを積み重ねたということになります。


<1出場あたりの得点数>

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1出場あたり0.360.57ゴールということは、トップ10の選手全員が23試合に1ゴールのペースという計算になります。

特にウェズレイは2試合に1点を超えるハイペースで量産していたことがわかります。


<1シーズンあたりの得点数>

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シーズン途中加入もあるので参考情報ですがまとめてみました。

(例えばウェズレイは2000年が9試合、2005年が1試合のみの出場なので、このあたりを考慮すると1シーズンあたり得点が跳ね上がりますし、カズはJ2シーズンを含めればより1シーズンあたり得点は大きく下がります)


1シーズンあたり8.612.9ゴールなので、毎シーズン2ケタ前後はゴールしていたことになります。ウェズレイ、ジュニーニョエジミウソンの助っ人陣は、通算ゴール数は810位ながら1シーズンあたりのゴールは相対的に多いことがわかります。


<平均順位>

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見方がわかりづらいですが、「棒が短い方=平均順位が良い」ということになります。

また、1シーズンあたりの得点数と同じく、シーズン途中加入も含んでいるので参考情報となります。

平均順位4.15.9位の興梠、ジュニーニョ、マルキーニョス、ゴンは、チームとしての完成度が高いチームに長く在籍し、自らもゴールで順位を引き上げたと言えそうです。

一方、平均順位9.510.8位ウェズレイ、エジミウソン、大久保、カズは、チームが苦しい状況にある中でも結果を残し続けたと言えそうです。


次回の記事では、個別にもう少し詳しくみてみたいと思います!

前回の記事で、J1リーグ通算ゴール上位10選手について年齢別ゴール数・ゴール数累計や、J1平均順位、1試合あたりゴール数、1シーズン平均ゴール数をまとめてみました。


今回は、1位~3位の選手をクローズアップしてみたいと思います!


<1:大久保嘉人 184得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計

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国見高校で全国高校サッカー選手権大会で優勝し、アテネ五輪でもエース、2度の海外挑戦と、若いときから期待され、Jリーグでも20代前半から活躍しています。

その割にはクラブレベルで優勝争いとは縁遠い時代が長く、チーム事情からヴィッセル神戸の最後の方は2列目、サイドハーフなどMFで起用されたりもしていました。

川崎フロンターレ移籍後、風間八宏監督のサッカーにフィットし、中村憲剛など優れたパサーにも恵まれ、30代に入りまた得点量産体勢に入ります。

上位10選手の中でもJ1平均順位は10.5位で、カズに次いで2番目の低さ。それでも0.43ゴール/出場という2試合に1点に迫るペースでゴールを決める。チーム状況が良くても悪くても、そしてある程度独力でも、コンビネーションでも結果を出せるストライカーであることを数字でも示しています。


<2:佐藤寿人 161得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計

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ジェフ市原ユース時代から世代別代表に選ばれていましたが、ブレイクしたと言えるのはベガルタ仙台時代。J1に降格するシーズンで9得点、翌年のJ220得点を挙げます。

23歳でサンフレッチェ広島に移籍してからはJ2降格しても他クラブには移らず、12シーズンにわたりエースとして活躍します。2008年にはJ2で、2012年はJ1で得点王に輝き、クラブも3回のJ1チャンピオンになります。青山敏弘、ミキッチ、高萩洋次郎などとの連携は、まさに阿吽の呼吸でした。


<3:中山雅史(ゴン) 157得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計
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19972002年の6シーズン(3035歳)で112ゴールを挙げており、1シーズン平均で18.7ゴールというハイペースで量産しています。

この時期はちょうどジュビロ磐田の黄金期と重なり、名波浩、藤田俊哉、福西崇史、服部年宏、奥大介、高原直泰といった豪華メンバーとともに完成度の高いサッカーを披露しました。

以前の記事で、J1リーグ通算ゴール上位10選手について年齢別ゴール数・ゴール数累計や、J1平均順位、1試合あたりゴール数、1シーズン平均ゴール数をまとめてみました。


今回は、4位~6位の選手をクローズアップしてみたいと思います!


<4:前田遼一 154得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計

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1シーズン平均8.6ゴール、1試合あたり0.36ゴールは上位10選手の中では最も少ないですが、長い年数コンスタントにゴールを決めたと捉えることもできます。

黄金期から徐々に下降線を辿り、スタイルも試合を支配するパスサッカーから堅守速攻型に変わりゆくジュビロ磐田で、ゴール以外にも献身的なプレーで貢献しました。トップ10選手の中では派手さに欠けますか、太田吉彰選手や駒野友一選手などサイドプレイヤーからのクロスに合わせるシンプルなゴールが多かった印象です。


<5:マルキーニョス 152得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計

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東京ヴェルディ、横浜Fマリノス、ジェフ市原、清水エスパルス、鹿島アントラーズ、ベガルタ仙台(震災後に帰国したため出場は1試合のみ)、再び横浜Fマリノス、ヴィッセル神戸と、クラブが変わりチームメイトも変わる中で結果を出し続けました。

鹿島アントラーズで3連覇に貢献したこともあり、平均順位も5.9位と高いです。


<6位:三浦知良 139得点>

・年齢別のゴール数

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・年齢別のゴール数累計

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ヴェルディ川崎の黄金期のイメージが強いですが、ヴェルディは1996年から低迷し、その後在籍した京都パープルサンガ、ヴィッセル神戸は例外なく年間2桁順位のため、平均順位は10.8位で10選手中最も低いです。しかもJリーグが開幕したのは27歳の年度(J開幕時は26歳)で、途中でイタリア・ジェノア、クロアチア・ザグレブに海外移籍したにも関わらずトップ10に入りました。

1993~1996年の4シーズンは、途中に海外挑戦していたにも関わらずJリーグで79ゴールを挙げ、創世記のJリーグにおける押しも押されぬスターでした。



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