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今までlifetravelfootballでは、UEFAカントリーランキングやクラブランキングなどのデータを見ながら、主にクラブチームのレベルを見てきました。今回は、ヨーロッパにおけるナショナルチームの強さと、その国のリーグの強さの関わりが気になったので、調べてみました。


ナショナルチームのFIFAランキングは、20201210日時点のランキングを使用しました。下記サイトのを使用しています。

https://fifaranking.net/ranking/


UEFAカントリーランキングは、UEFAの公式ホームページのデータを使用しています。2019-2020シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が終わった、8/26更新のデータです。

https://www.uefa.com


2020-21シーズン開幕時点に傾向を調べた記事も、よろしければお読みください。


<ナショナルチームのFIFAランキングと、UEFAカントリーランキングのプロット>

さて、ここからが本題です。

縦軸にはナショナルチームのFIFAランキングを、ヨーロッパの国のみに絞って順位付したもの、横軸にはUEFAカントリーランキングを置き、プロットしてみました。

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左下は、ナショナルチーム、自国リーグともにレベルが高いゾーンです。スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランスなどはここに位置付けされます。

このゾーンだけで見ると、クロアチアやポーランドなどは、ナショナルチームのレベルは高いものの自国リーグのレベルは高くなく、有力な選手が他国の強豪リーグで活躍している状況がイメージされます。

一方でロシアは、自国リーグのレベルは高いもののナショナルチームのレベルはそこまでではなく、優秀な選手を自国リーグに招き入れている流れがイメージできます。


左上は、ナショナルチームのレベルは低く、自国リーグのレベルは高いというゾーンです。ここにポツンと位置するのは、APOELUEFA主催大会での奮闘が目立つキプロスです。

右下は、ナショナルチームのレベルは高く、自国リーグのレベルは低いゾーンです。このゾーンにはウェールズ、アイルランド、北アイルランドが位置付けされていて、優秀な選手はイングランドのプレミアリーグや下位リーグに挑戦していることが読み取れます。


※各国のFIFAランキング、UEFAカントリーランキング一覧

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ポルトガルに関するサッカーの話題といえば、パッと思い浮かぶのはクリロナかと思いますが、

ポルトガルのサッカーリーグと言われると、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

2010年〜2019年のUEFAカントリーランキング推移2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキングの記事で、ヨーロッパにおける各国リーグの序列を見てみましたが、

今回は、その中でもポルトガルリーグにフォーカスして、UEFAカントリーランキングを見てみようと思います。


まずは、20102019年の UEFAカントリーランキングにおける、ポルトガルの順位を見てみましょう。

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スペイン、イングランド、ドイツ、イタリアのトップ4の牙城を崩すのは難しそうですが、57位をキープしており、フランスやロシアとともに「4大リーグに次ぐリーグ」と言えます。

それなりにはレベルが高く、注目度も高いため、日本人選手がヨーロッパで活躍するためのファーストステップとしては良いリーグだと思います。


続いて、2019-2020年のUEFAクラブランキングを見てみます。 

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18位にポルト、20位にベンフィカと、ポルトガルのクラブがトップ202クラブがランクインしています。また30位にはスポルティングCP33位にブラガがランクインしており、この4クラブは国内の強豪です。

ポルトガル中堅クラブからステップアップする場合の移籍先として、4大リーグのクラブという選択肢もありますが、これら国内の強豪クラブに移籍するのも魅力的な選択肢だと言えます。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。


過去の記事で、UEFA(ヨーロッパ)CONMEBOL(南米)のサッカークラブについて、ランキングデータを使って各国の勢力図を紐解いてみました。

今回は、AFCのクラブランキングを使って、アジアのサッカークラブの勢力図を見てみようと思います。


<AFCのクラブランキングとは>

AFCはアジアサッカー連盟の略称で、アジアの各国・地域協会を統括する、国際サッカー連盟(FIFA)傘下のサッカーの大陸連盟である。195458日に設立され、事務局の所在地はマレーシアのクアラルンプールにあります(ウィキペディアより)

AFCクラブランキングは、加盟協会に所属するクラブチームのランキング。当季と過去 4 季のAFCチャンピオンズリーグ、AFCカップにおける成績から算出されます。


<AFCクラブランキング>

今回は、アジアにおけるJリーグの位置付けをわかりやすくするために、2014年から2020年の7年間のAFCクラブランキングの推移を見てみようと思います。


まず、日本は緩やかにランクアップして2020年は1位になりました!

2017年は浦和レッズ、2018年は鹿島アントラーズが優勝するなど、近年の好成績がにより少しずつ順位を上げていきました。

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2020年の上位10か国の推移を見ると、順位は変動しており、まだまだ突出した国はない、群雄割拠の状態と言えそうです。

カタール(20149→20204)、タイ(13→7)の躍進も目立ちます。

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また、トップ10圏外では、北朝鮮(201431→202011)、タジキスタン(28→12)、フィリピン(27→14)、トルクメニスタン(30→16)が急浮上しています。

あまりピンと来ませんが、今後存在感を強めてくるかもしれませんね。

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一方、オーストラリア(20146→202015)、バーレーン(16→27)、ミャンマー(21→28)、オマーン(14→29)、クウェート(11→31)は大きく順位を落としています。

オーストラリアはアジア屈指の強豪ですし、ナショナルチームは、アジアカップやワールドカップ予選などで戦う国が多いため、クラブチームレベルの順位下降は意外にも思えます。

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上位も下位も、ヨーロッパや南米と比べるとまだ変動が大きい大陸のようなので、今後の動向も気になりますね。

ヨーロッパの各国サッカーリーグの序列はどうなっているのだろう?

この数年間でどんな変化があったのだろう?

そんなことを気になった方はいませんか?


今回は、ヨーロッパにおける各国リーグの位置付けをわかりやすくするために、2010年から2019年の10年間のUEFAカントリーランキングの順位を見てみようと思います。


まず、UEFAランキングがどんなランキングなのかを確認してみましょう。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAカントリーランキングは、各国からUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。

UEFAクラブランキングは、UEFA主催の大会のグループ分け抽選における「ポット」を決めるために使用されます。

出典:2019年最新版】UEFAカントリーランキング・クラブランキング一覧まとめ(tavitt-football)

https://tavitt-football.com/uefa_ranking2018/


過去5年間の成績が反映されたものなので、1年で大きく順位が変動するものではないということですね。


それでは、2010〜2019年のUEFAカントリーランキング上位20カ国の一覧を見てみましょう。UEFAランキング_2010-2019_マークなし


リストだけだとちょっとわかりづらいので、推移がわかるようにいくつかのグラフで見てみましょう。

・最初のグラフは、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツの4カ国の推移です。

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※黄:スペイン、赤:イングランド、黒:ドイツ、青:イタリア


少なくとも直近10年間は、この4カ国がトップ4に君臨し続けています。

レアル・マドリード(スペイン)、バルセロナ(スペイン)、リバプール(イングランド)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ユベントス(イタリア)など、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(CL)でも主役を担うクラブが属する国なので、異論なしですね。


・次のグラフは、フランス、ロシア、ポルトガルといった、トップ4の次に位置付けられそうな国々の推移です。

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※赤:ポルトガル、青:フランス、紫:ロシア


パリ・サンジェルマン(フランス)CL優勝も狙えるほどの戦力を有しているので、フランスが長らく5位をキープしてるのは納得ですね。

ポルトガル、ロシアも、安定的にトップ10圏内にランクインしています。日本での知名度はそこまで高くないかもしれませんが、ベンフィカ(ポルトガル)、ポルト(ポルトガル )、ゼニト(ロシア)など、CL好きには馴染みのあるクラブが属する国なので、妥当といえば妥当でしょうか。


・続いては、ベルギー、ウクライナ、トルコ、オランダの推移グラフです。

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※赤:ベルギー、オレンジ:オランダ、グレー:トルコ、紫:ウクライナ


オランダは、アヤックスやPSVなどCLでの活躍が目立つグラフが多いので、もう少し上位にランクインすると思っていましたが、10位前後が定位置となっています。

そして、シントトロイデンなど日本人選手の在籍が増えているベルギーリーグは、2010年の14位から2019年の8位へと大きく順位を上げており、ヨーロッパでの注目度が高まってきているリーグと言えそうです。


CL優勝を狙うクラブでスター選手のプレーを楽しむのももちろんアリですが、それ以外の国でも伝統あるサッカーリーグがあり、ヨーロッパに旅立った日本人選手の活躍や、ネクストブレイク候補を楽しむことができます。

そのときに、ヨーロッパにおける各国リーグのポジショニングを頭に入れながら見てみると、面白いかもしれません。


※大陸別ランキング記事

2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキング


UEFAランキングにおけるポルトガルリーグのポジション


2019年_南米のサッカークラブランキング①

2019年_南米のサッカークラブランキング②


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