タグ:スポルティング

新型コロナウイルスの影響により中断していた、2019-2020シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が再開しました。

未消化のラウンド16セカンドレグは87日・88(現地時間)に行われ、

準々決勝から決勝は、812日から23日の間に短期集中開催となります。ホーム・アンド・アウェーではなく1試合で勝敗を決します。


その準々決勝以降の開催地として選ばれたのがポルトガルのリスボン。ヨーロッパの中でもコロナ感染者が少ないこともあり、選ばれたそうです。


使用されるスタジアムは、リスボンにあるエスタディオ・ダ・ルスとエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ。前者はベンフィカの、後者はスポルティングの本拠地なのですが、昨夏に両スタジアムを訪れた身としてはなんとなく嬉しいです。


両スタジアムとも市街からアクセスが良くて、スタジアム間も近いので行き来しやすいです。そしてスタジアムはキレイで、試合も見やすく、雰囲気もいい。

もちろんポルトガルに行けるわけもなく、テレビ観戦ですが、試合だけじゃなくてスタジアムも気にしながら観ようと思います。


<チャンピオンズリーグ日程>

準々決勝 812日〜815

準決勝 818日・819

決勝 823


※関連記事

ポルトガルのサッカークラブマップ・関連記事リスト

ベンフィカのリーグ開幕戦をスタジアム観戦!

スポルティングCPのスタジアムツアーに参加しました!

リスボンの観光スポットに行ってみた

タッサ・デ・ポルトガル(Taça de Portugal)は、ポルトガルのサッカーのカップ戦です。準決勝のみホーム&アウェー方式で、他は一発勝負のノックアウト方式で行われます。1部から4部のクラブが参加し、優勝すると翌年のヨーロッパリーグ出場権を獲得できます。


リーグ戦の実績では、ベンフィカ、ポルト、スポルティングの3強が抜きん出ていますが、カップ戦ではどうなのか調べてみました。


<タッサ・デ・ポルトガルのクラブ別優勝回数>

IMG_0107

(タッサ・デ・ポルトガルとしてスタートした1938-1939シーズン以降)


3クラブはカップ戦の実績でも他クラブを大きく引き離しています。ですがノックアウト方式ということもあり、他クラブもそれなりに優勝しています。

3クラブの優勝回数は、リーグ戦と同じくベンフィカがトップ。ベンフィカが初期から優勝回数を重ね、ポルトが1990年代後半から2000年代にかけて優勝回数を伸ばす構図も、リーグ戦と同じです。


<ベンフィカ、ポルト、スポルティングの優勝回数推移>

ポルトガルカップ戦

番狂わせが起こりやすいノックアウト方式のカップ戦も、長期的に見れば強いクラブが優勝回数を伸ばすということですね。


最後に、シーズンごとの優勝クラブ一覧を紹介して締めくくろうと思います。お読みいただきありがとうございました!


<優勝クラブ一覧>

シーズン開始年優勝クラブ
1938Academica
1939Benfica
1940Sporting
1941Belenenses
1942Benfica
1943Benfica
1944Sporting
1945Sporting
1946開催せず
1947Sporting
1948Benfica
1949開催せず
1950Benfica
1951Benfica
1952Benfica
1953Sporting
1954Benfica
1955Porto
1956Benfica
1957Porto
1958Benfica
1959Belenenses
1960Leixoes
1961Benfica
1962Sporting
1963Benfica
1964Setubal
1965braga
1966Setubal
1967Porto
1968Benfica
1969Benfica
1970Sporting
1971Benfica
1972Sporting
1973Sporting
1974boavista
1975boavista
1976Porto
1977Sporting
1978boavista
1979Benfica
1980Benfica
1981Sporting
1982Benfica
1983Porto
1984Benfica
1985Benfica
1986Benfica
1987Porto
1988Belenenses
1989Amadora
1990Porto
1991boavista
1992Benfica
1993Porto
1994Sporting
1995Benfica
1996boavista
1997Porto
1998Beira-Mar
1999Porto
2000Porto
2001Sporting
2002Porto
2003Benfica
2004Setubal
2005Porto
2006Sporting
2007Sporting
2008Porto
2009Porto
2010Porto
2011Academica
2012GUImaraes
2013Benfica
2014Sporting
2015braga
2016Benfica
2017Aves
2018Sporting


今回の記事では、ポルトガルリーグの3大クラブと呼ばれるベンフィカ、FCポルト、スポルティングCPが、リーグでどれだけ圧倒的な強さを誇るのかを見てみたいと思います。



順位推移portugal_top3rank
※赤:ベンフィカ、青:ポルト、緑:スポルティング

まずは、ポルトガルリーグがスタートした1934-1935シーズンから2018-2019シーズンまでの間の3クラブの順位の推移を表にしてみました。

3クラブとも2部に降格したことがないだけでなく、なんと2ケタ順位すら一度もありません。最低順位はベンフィカは6位(2000-2001)、スポルティングCP7位(2012-2013)、FCポルトは9位(1969-1970)です。

そして、ほとんどのシーズンで3クラブが13位を独占しています。

なんと、3クラブ以外がリーグ優勝したのは、1945-1946シーズンのベレネンセスと2000-2001シーズンのボアビスタの2回しかありません!!

全世界のリーグでも、ここまで優勝クラブが寡占的な国はないのではないでしょうか。

ちなみに、ベレネンセスはリスボン、ボアビスタはポルトが本拠地のクラブなので、リスボンとポルト以外のクラブがリーグ優勝したことは一度もないことになります。


3クラブの黄金期も見てみたいと思います。

まず、スポルティングCP1946-1953の期間が最盛期と言えそうです。

ベンフィカは3クラブの中でも最も安定的に強いですが、とりわけ1959-1976は圧倒的。黒豹または黒い真珠と呼ばれたポルトガル代表ストライカーのエウゼビオ(Eusébio da Silva Ferreira)が在籍した1960年~1975年と、ベンフィカの黄金期はほぼ重なります。在籍中にポルトガルリーグ得点王に7回も輝くという、まさに驚異的な活躍でした。

ポルトは1984-2012、中でも1990年代後半から2010年代序盤に優勝が多いため、3クラブの中では「徐々に力をつけてきたクラブ」と言えそうです。


優勝回数推移
portugal_top3title

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

こちらを見ても、ベンフィカが安定的に強いこと、ポルトが1980年代からじわじわと優勝回数を伸ばしていることがわかります。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。


続きを読む

今回は、スポルティングCP(Sporting Clube de Portugal)のスタジアムツアー体験について書きたいと思います。


<概要>

スポルティングCP(Sporting Clube de Portugal)

設立:190671

ホームタウン:リスボン

ホームスタジアム:エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ(Estádio José Alvalade)

200386日開場、50044人収容。

チームカラー:緑、白


ベンフィカ、ポルトとともに、ポルトガル国内リーグの3大クラブの1つです。

リーグ優勝回数は3クラブの中で最も少ないですが、フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウドなど、世界に名だたるプレイヤーを多く輩出しています。

田中順也選手も過去に所属していましたね。

「スポルティングリスボン」かと思っていましたが、正しくは「スポルティングクラブオブポルトガル」、すなわち「スポルティングCP」なのだそうです。

緑と白のストライプ、ヨーロッパ内での位置付けから、スコットランドの強豪クラブ、セルティックと混同しそうになります。


ホームゲームは日程が合わなかったのですが、リスボン滞在中にスタジアムツアーに参加してきました。


<まずはカンポ・グランデ駅へ>

スタジアムはメトロのカンポ・グランデ駅(Campo Grande)が最寄りです。

リスボン市街の中心部からは、バイシャシアード駅(Baixa-Chiado)やロシオ駅(Rossio)があるグリーンラインから乗り換えなしで20分程度。

駅を降りればスタジアムがすぐ見えます。

ゲートによっては徒歩10分程度かかりますが、スタジアム自体は徒歩23分で着きます。

スタジアム内には、スーパーや映画館が入っています。

IMG_8329



<スタジアムツアーの概要>

11:3014:3015:3016:304回。

月曜はお休み。みホームゲームの日は11:30のみ、ヨーロピアンホームゲーム(CLなどの日?)はツアーは行わず、前日も11:30のみだそうです。詳しくはホームページで確認することをオススメします。

金額は大人14ユーロ、子供7ユーロ。14ユーロは約1800円なので、ソシオ会員じゃないとそれなりに高いです。

(すみだ水族館が2050円。上野動物園は600円。高いと感じるか安いと感じるかは個人差がありますかね)


<スタジアムツアーに参加>

受付でスタジアムツアーに参加したい旨を伝え、支払いをして、開始まで待ちます。直前の申込でも全然大丈夫でした。

ガイドはポルトガル語と英語の人がいるので、英語のガイドの人に付いて行きました。私のときは、だいたい20人ぐらいが半々に分かれました。

ツアーは約1時間。ロッカールーム、観客席、ピッチサイド、プレスルーム、VIPの観戦スペースなどを周り、各所で説明を受けた後は自由に写真撮影や見学をします。

IMG_8364

IMG_8378
IMG_8406
IMG_8432


地下のミュージアムゾーンに移動してからは完全フリーで、どれだけじっくり見ても、すぐに帰ってもOKです。

ミュージアムの展示物はサッカー以外の競技もあり、改めて総合スポーツクラブであることを実感します。どのスポーツもユニフォームは共通して白と緑のストライプです。選手や記録な詳細が紹介されているというよりは、トロフィーがずらーっと並んでいて目で楽しむ感じです。

IMG_8458

IMG_8465

金額はちょい高めですが、スタジアムや博物館好きな人は一見の価値ありです!

↑このページのトップヘ