タグ:セリエA

今回の記事では、イタリアのセリエAのクラブのうち、ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノの3クラブについて、

全国リーグとなった1929年から2020-2021シーズンの順位推移を見てみたいと思います。


<3クラブのイタリア・セリエAの順位推移>

リーグ順位の推移を表にしてみました。

IMG_5621

表をタップすると拡大できます。


<3クラブのイタリア・セリエAの優勝回数推移>

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

IMG_5622


ユベントス

リーグ優勝35回は国内クラブの中でダントツです。

いつの時代も安定して強いですが、2006-07シーズンはスキャンダルによりセリエBで戦っています。1970年代や、9連覇を達成した2010年代は「ユーベの時代」と言っていいでしょう。


インテル

優勝回数は17回で、1960年代と2000年代に多く優勝しています。2000年代はユベントスがスキャンダルによりセリエBに落ちるなど再建期だったこともあり、その間に国内では一時代を築くことに成功しました。


ACミラン

優勝回数は15回と、3クラブの中では最も少ないです。

1986年にベルルスコーニ氏がクラブを買収し、アリゴ・サッキ監督がプレッシングサッカーで世界を席巻した強いインパクトがありますが、

ちょうどその1980年代後半〜1990年代中頃にリーグ優勝が集中しています。


この3クラブ以外が優勝したのは、22シーズンです。193040年代にトリノ、ボローニャが複数回優勝していますが、直近では中田英寿さんが活躍した2000-01シーズンのローマまで遡ることになります。

2021-22シーズンはナポリが好スタートを切っているので、久々に3クラブ以外の優勝を見れるかもしれません。

2020-2021シーズン開幕時に、UEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングを掘り下げてみてみました。

CLELともに本戦のグループステージが終わり、決勝ラウンド進出クラブが出揃っていますので、開幕時のUEFAランキングと比較しながら、ここまでの傾向を見てみようと思います。


※2020-21シーズン開幕時のUEFAランキング記事は、こちらからご確認いただけます。


<国別(協会別)CL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

IMG_2807

CL本戦は、ヨーロッパ各国の中でも一部のトップリーグが多数を占める大会だということが、改めてわかります。

10位台の国でも本大会出場クラブ0が少なくない中で、33位のハンガリーのフェレンツヴァーロシュが本大会に出場したのは快挙と言っていいでしょう。ハンガリーのクラブがCL本大会に出場したのは1995-96シーズン以来、25年ぶりだそうです。


CLの決勝ラウンドに進出できるクラブは、スペイン、イングランド、ドイツ、イタリアの4カ国のリーグにほぼ絞られます。

上位4か国以外には5位・フランスのパリ・サンジェルマン、6位・ポルトガルのポルトのみなので、国レベルで見れば今シーズンは大きな番狂わせがない状況と言えるでしょう。


<国別(協会別EL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

IMG_2808


CLと比べると、ELはかなり満遍なく各国から参加していると言えます。42位のアイルランドからもダンドークが出場しています。

EL決算ラウンドは、CLのグループステージ3位のクラブが参加することもあり、UEFAランキング上位国のクラブが多いですが、21位のノルウェー、23位のイスラエルのクラブも進出しており、バラエティに富んでいます。


<CL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

IMG_2805

CL本戦出場32クラブのうち、半分の16クラブがUEFAクラブランキング25位以内です。このうち12クラブが決勝ラウンドに進出しています。

つまり、安定的に結果を残しているクラブが、今年も残っているといえます。

102位のミッティラン(デンマーク)107位のレンヌ(フランス)135位のフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)は、いずれもグループステージ敗退となりました。決勝ラウンドに進出した中で開幕時のランキングが最も低いのは、61位のボルシアMG(ドイツ)です。


<EL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

IMG_2806

EL出場クラブは、UEFAクラブランキング51100位がボリュームゾーンです。グラナダ(スペイン)、スィヴァススポル(トルコ)、オモニア(キプロス)CSKAソフィア(ブルガリア)4クラブは200位以内に入っていませんでした。


※CL・ELのベスト8進出クラブについてはこちらの記事をご覧ください!



2020-2021シーズン開幕時点のUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングをチェックして、国(協会)ごとに各クラブの直近5シーズンの状況を掘り下げてみました。

記事数が多いため、アーカイブ記事をつくりました。


カントリーランキング全体

クラブランキング全体
1位・スペイン2位・イングランド3位・ドイツ
4位・イタリア
5位・フランス
6位・ポルトガル
7位・ロシア
8位・ベルギー
9位・ウクライナ
10位・オランダ
11位・トルコ
12位・オーストリア

13位・デンマーク

14位・スコットランド
15位・チェコ
16位・キプロス
17位・スイス18位・ギリシャ
19位・セルビア
20位・クロアチア
21位・スウェーデン
22位・ノルウェー
23位・イスラエル

24位・カザフスタン

25位・ベラルーシ
26位・アゼルバイジャン
27位・ブルガリア
28位・ルーマニア
29位・ポーランド
30位・スロバキア

31位・リヒテンシュタイン

32位・スロベニア

33位・ハンガリー
34位・リトアニア

35位・ルクセンブルク

36位〜55位

過去の記事で、2020-2021シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキング、クラブランキングをチェックしましたが、協会()・クラブごとに直近5シーズンの状況をもう少し掘り下げて見てみたいと思います。

今回は、UEFAカントリーランキング4位のイタリア編です。


本記事では、UEFAの公式ホームページのデータを使用しています。2019-2020シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が終わった、8/26更新のデータです。

https://www.uefa.com

UEFAカントリーランキング、クラブランキングの概要は下記の記事をご覧ください。


<2020-2021シーズン開幕時のUEFAカントリーランキング>

image


<UEFAカントリーランキングの年別ポイント>

image


CLでローマがベスト4、ユベントスがベスト8に勝ち進んだ2017-18シーズンは3位でしたが、それ以外のシーズンは3強には届かないけど45番手です。

1990年代は「世界最強リーグ」などと呼ばれていて、「セリエAダイジェスト」というテレビ番組もあったぐらいですが、今となってはスペインやイングランドに水を開けられてしまいました。


<2020-2021シーズン開幕時のUEFAクラブランキング>

image


<UEFAクラブランキングの年別ポイント・順位>

image



ユベントスは2011-12シーズンから国内リーグ9連覇中で、CLも直近5シーズンはグループステージを突破しています。2016-17シーズンはCLで準優勝しており、世界トップクラスであり続けています。

ローマ、ナポリも国際舞台である程度の結果を出しています。ナポリは2019-20シーズンは7位で、2020-21シーズンはUEFAの大会に出場しないため、来年は序列が落ちる見込みです。

2019-20EL準優勝のインテル、ラツィオが30位台。48位にはCLでサプライズを起こしたアタランタがランクインしています。

ミラン、フィオレンティーナは2シーズンの結果のみ。トリノ、サッスオーロ、サンプドリアの3クラブは、協会()のポイントによりランクインしています。


2006-07シーズンにはミラン、2009-10シーズンにはインテルが、それぞれCLを制覇していますが、今ではELにも出られないシーズンも珍しくなくなりました。ここから巻き返せるのか、このまま「古豪」になってしまうのか、正念場といえそうです。

↑このページのトップヘ