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過去の記事では、イングランド・プレミアリーグの「ビッグ6」と呼ばれる、マンチェスター・シティ、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トットナム、アーセナルの、プリメアリーグ発足以降の順位推移を見ましたが、

今回は1950-1951シーズン以降まで期間を広げて順位推移を見てみようと思います。


<ビッグ6の順位推移>

1950-51シーズンから2019-20シーズンまでの間の、6クラブの順位の推移を表にしてみました。

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表をタップすると拡大できます。


<ビッグ6の優勝回数推移>

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

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マンU

19902010年代前半の圧倒的な実績により、優勝回数18回は最多。

一方で、1980年代までは上位に顔を出すものの優勝できない時期が長かったのは意外でした。


マンC

ビッグ6の中で最も1部と2部を行ったり来たりしています。

優勝回数は5回ですが、そのうち4回は2010年代に果たしています。


リバプール

古くからの強豪というイメージですが、意外にも1960年代中頃までは2部を戦っていた期間が長いです。その後197080年代に黄金時代と呼べる期間がありました。1990年代以降は優勝から遠ざかってしまいましたが、2019-20シーズンにクロップ監督のもとで悲願のプレミアリーグ優勝を果たしました。

優勝回数は14回です。


チェルシー

197080年代は長らく2部に在籍していました。1990年代途中から安定的に上位に食い込むようになり、2003年にアブラモビッチ氏がオーナーとなってから一気に力を付けました。

優勝回数は6回で、そのうち5回は2004-05シーズン以降に記録しています。


アーセナル

1950年からの長期で見ると、ビッグ6の中で唯一2部降格がなく安定しています。

優勝回数は7回で、うち5回は1988-892003-04シーズンに集中していますが、以降は徐々に成績が下降線を辿っています。


トットナム

上位から中位をうようよしている印象ですが、2010年代からは安定的に6位以内に入り強豪の仲間入りを果たした格好です。

優勝回数は1950-51シーズン、1960-61シーズンの2回です。


各クラブの黄金時代を整理すると、

リバプールは197080年代、

マンチェスター・ユナイテッドは19902010年代、

アーセナルは19902000年代前半に、

それぞれ一時代を築いているといえます。

チェルシーは2003年のアブラモビッチのオーナー就任、マンチェスター・シティは2008年のUAEの投資グループによる買収を機に、それぞれ優勝回数を伸ばしています。

トットナムは優勝回数は伸びていませんが、安定して上位にいる点では今がとても良い時期と言えそうです。

前回の記事では、2021-2022シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)本戦に出場する32クラブの、シーズン開幕時のUEFAクラブランキングを見てみました。

今回は、ヨーロッパリーグ(EL)本戦出場32クラブの、UEFAクラブランキングを見てみます。


ELは、CLと比べて本戦出場クラブのランキングにバラつきがあります。

19位・リヨン(フランス)20位・ナポリ(イタリア)25位・レバークーゼン(ドイツ)のようなランキング上位のクラブもあれば、

シュトルム・グラーツ(オーストリア)やブレンビー(デンマーク)のような160位前後のクラブもあります。


<グループごとの序列>

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グループごとに、UEFAクラブランキングをプロットしてみました。

見づらくて恐縮ですが、縦軸はランキングなので、下に行くほどランキング上位となります。


ランキングの順位的には、グループEやグループH4クラブとも近く、拮抗していると言えそうです。クラブの顔ぶれを見ても、決勝ラウンドに勝ち進むクラブを予想するのが難しそうです。

グループF3クラブがかなり近い順位にあります。


CLと比べて絶対的な存在がいないグループが多いので、ELは拮抗した戦いを数多く楽しめそうですね。

今回は、2021-2022シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)本戦に出場する32クラブの、シーズン開幕時のUEFAクラブランキングを見てみたいと思います。


CLは、ランキング上位のクラブが毎シーズン出場する傾向にあります。

ランキング32位までのうち25クラブが出場します。

32位以内でCLに出場できない7クラブのうち、

19位・リヨン(フランス)20位・ナポリ(イタリア)25位・レバークーゼン(ドイツ)3クラブは、ヨーロッパリーグ(EL)に出場します。

10位・アーセナル(イングランド)13位・ローマ(イタリア)15位・トットナム(イングランド)29位・バーゼル(スイス)4クラブは、前シーズンに国内で不振だった影響などにより、CLELともに本戦出場とはなりませんでした。


一方、33位以下でCL本戦出場を果たしたのは下記の7クラブです。

41位・クラブ・ブルッヘ(ベルギー)

42位・ヤングボーイズ(スイス)

53位・ACミラン(イタリア)

88位・マルメFF(スウェーデン)

103位・ヴォルフスブルク(ドイツ)

108位・FCシェリフ・ティラスポリ(モルドバ)

109位・リール(フランス)


特に108位のFCシェリフ・ティラスポリは、モルドバのクラブとして初めてのCL本戦出場となります。まさに快挙ですね!


<グループごとの序列>

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グループステージごとに、UEFAクラブランキングをプロットしてみました。

見づらくて恐縮ですが、縦軸はランキングなので、下に行くほどランキング上位となります。


グループCは、4クラブの順位が最も拮抗しています。ボルシア・ドルトムントとアヤックスがネームバリュー的にもリードしていますが、ベシクタシュ(トルコ)とスポルティングCP(ポルトガル)も侮れません。

グループAやグループBは、4クラブ中3クラブの順位が拮抗しています。グループAのライプツィヒ(ドイツ)、グループBのポルト(ポルトガル)は、CL優勝候補にあがるライバルを上回れるでしょうか。

グループGは、22弱がハッキリとしていますが、セビージャ(スペイン)とザルツブルク(オーストリア)、ヴォルフスブルク(ドイツ)とリール(フランス)にそこまで大きな差がある印象はなく、ランキング上位といえど安泰とは言えません。クラブランキングはあくまでも目安なのだなと改めて感じます。


クラブランキングは直近5シーズンのヨーロッパでの実績を表していますので、その序列も頭に入れつつ、今シーズンもCLを楽しみましょう!

前回までの記事で、2021-2022シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキング、クラブランキングをチェックしました。

今回はUEFAクラブランキング200位以内に入ったクラブ数を、各国・協会ごとに見てみたいと思います。


本記事では、UEFAの公式ホームページの8/14時点のデータを使用しました。

https://www.uefa.com

UEFAランキングの概要はコチラの記事にてご確認ください。

※UEFAクラブランキングの記事はコチラ


それでは、ランキングデータを見てみます。

<UEFAクラブランキング200位以内の国・協会別クラブ数>

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協会()のポイントが高い場合は、クラブ別ポイントではなく協会()のポイントが適用されるので、上位リーグのクラブ数は多くなる傾向があ理ます。

イングランド・スペイン・ドイツ・イタリア・フランスの上位5カ国合計で59クラブが200位以内に入っているため、全体の30%を占めていることになります。

カントリーランキング13位のトルコは200位以内に11クラブがランクインしており、上位5カ国並みの多さとなります。(一方で1クラブあたりの獲得ポイントは小さいということになりますが)

15位のキプロスは3クラブ、16位のセルビアは2クラブのみで、限られたクラブがUEFA主催大会で安定的に結果を残していることになります。

中位に目を向けると、25位のルーマニアは4クラブがランクインしており、カントリーランキングの位置付けに対してランクインしたクラブ数が多い結果となりました。


<UEFAクラブランキング200位以内の国・協会別クラブ数(前年変化)>

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このグラフからわかるのは、前シーズン開幕時と今シーズン開幕時で、各国・協会のランクインしているクラブ数には大きな変化がないということでしょう。

比較的変化が大きかったのは、2クラブ増えたトルコと、2クラブずつ減ったデンマーク、スイスです。

前回の記事で、2021-2022シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキングをチェックしましたが、今回はUEFAクラブランキングを見てみたいと思います。


本記事では、UEFAの公式ホームページの8/14時点のデータを使用しました。

https://www.uefa.com

UEFAランキングの概要はコチラの記事にてご確認ください。

 UEFAランキング200位以内の国・協会別クラブ数の記事はコチラ


では、クラブランキングを見ていきます。

<2021-2022UEFAクラブランキング>

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:スペイン、赤:イングランド、黒:ドイツ、青:イタリア、水色:フランス、グレー:

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まずは上位50位のポイントを並べてみました。

トップ31位・バイエルン(ドイツ)2位・レアル・マドリード(スペイン)3位・マンチェスター・シティ(イングランド)となりました。イタリア最上位は5位のユベントス、フランスの最上位は8位のパリ・サンジェルマンです。

5大リーグ以外の最上位は、16位のポルトです。

昨年はシャフタール・ドネツク(ウクライナ)でしたが、18位にランクダウンしポルトが上回りました。


<UEFAクラブランキング(2020-2021シーズン開幕時からの変化)>

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上位では、マンチェスター・シティ(イングランド)+3(6→3)、チェルシーが+5(16→11)と、イングランド勢のランクアップが目立ちます。

ライプツィヒ(ドイツ)+10(31→21)、ザルツブルク(オーストリア)+6(29→23)と、レッドブルグループの躍進も数値に表れています。

アタランタ、ディナモ・ザグレブ、スラビア・プラハ、クラブ・ブルッヘ、ヤングボーイズなども大きく浮上しています。

一方でバレンシアやシャルケは大きく順位を落としました。シャルケは2部に降格してしまったので、さらなる下降も免れません。


<2020-2021シーズンの獲得ポイント>

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上位50クラブの前シーズンの獲得ポイントを並べてみました。

CLファイナリストのチェルシー、マンチェスター・シティ、ELファイナリストのビジャレアルとマンチェスター・ユナイテッドが大きく伸ばしています。

この4クラブのうち3クラブがイングランドということもあり、UEFAカントリーランキングではスペインを抜いて1位になっています。


<2020-2021シーズン獲得ポイントと2019-2020シーズン獲得ポイントの差>

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上位50クラブの、直近2シーズンの獲得ポイントの差を見てみました。

目立つところでは、チェルシー(19-20CLベスト1620-21CL優勝)、ポルト(19-20ELベスト3220-21CLベスト8)が、+15ポイント以上と大きく伸ばしました。

一方、インテル(19-20EL準優勝・20-21CLグループステージ敗退)、バーゼル(19-20ELベスト820-21CL予選敗退)2クラブは、-15ポイントと活躍した19-20シーズンから一転してUEFA主催大会では低調なシーズンとなってしまいました。


2021-2022シーズンによりどんな変動があるか楽しみですね。

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