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EURO2020、東京オリンピックが終わり、息つく間もなくヨーロッパ各国リーグの2021-2022シーズンが開幕しました。チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の本戦出場クラブのグループステージの組み分けも決まりました。

今回は、2021-2022シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングをチェックしたいと思います。

今回の記事では、UEFAカントリーランキングについて掘り下げます。


※UEFAクラブランキングの記事はコチラ

 UEFAランキング200位以内の国・協会別クラブ数の記事はコチラ


本記事では、UEFAの公式ホームページの8/14時点のデータを使用しました。

https://www.uefa.com


また、UEFAランキングがどういうものなのかを確認してみましょう。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)UEFAヨーロッパリーグ(EL)2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAカントリーランキングは、協会()別の成績に基づいてポイント算出されたランキングです。各国からCLELといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。


それでは、ランキングデータを見てみます。

<2021-2022UEFAカントリーランキング>

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ポイントをグラフに並べてみました。

1位・イングランドと2位・スペインが約100pt3位・イタリアと4位・ドイツが約75pt5位・フランスと6位・ポルトガルが約50pt7位・オランダ以降は団子状態が続く構図となっています。


<UEFAカントリーランキング(2020-2021シーズン開幕時からの変化)>


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今シーズンと前シーズンの順位の変動を見てみました。

上位陣は大きな変化はないものの、オランダが3ランクアップ、オーストリアが2ランクアップしています。

中位以降は団子状態なので変化が激しいのですが、北アイルランドやフェロー諸島が6ランクアップしています。


<2020-2021シーズンの獲得ポイント>

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2020-2021シーズンのみの獲得ポイントを並べてみました。

2020-2021シーズンは、フランスのクラブは思うようにポイントを伸ばせなかったことがわかります。

ロシアやトルコのクラブもやや不本意なシーズンだったと言えそうです。


<2020-2021シーズン獲得ポイントと2019-2020シーズン獲得ポイントの差>

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直近2シーズンの獲得ポイントの差を見てみました。

2019-2020シーズンと比べ+4ポイント以上なのは、イングランド、チェコ、イスラエルです。

逆に-3ポイント以下なのがドイツ、フランス、スウェーデンです。

2019-2020シーズンはバイエルン・ミュンヘンとパリSGCL決勝に進出しているので、そこからのポイントダウンは致し方なしとも思えます。


カントリーランキングは一旦ここまでにして、

次の記事ではUEFAクラブランキングについて見てみようと思います。

この春、欧州スーパーリーグ構想がヨーロッパで大きな話題を呼びました。

欧州スーパーリーグは、合計20クラブが自国リーグに出場しながら、8月から5月まで10クラブずつ2組に分かれて対戦し、上位による決勝大会を行うレギュレーション。20クラブのうち15クラブが「創立クラブ」として固定され、残り5クラブは流動的とする予定でした。


欧州スーパーリーグに参加表明していたのは、下記の12クラブです。

・イングランド:マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシー、アーセナル、トットナム

・スペイン:レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナ

・イタリア:ユベントス、ACミラン、インテル・ミラン


欧州スーパーリーグ構想は、選ばれた一部のビッグクラブのみで行う新たなリーグで、一部クラブが利益を独占するような仕組みということもあり、UEFAや各国サッカー協会、選手、サポーターから反対と声が相次ぎました。

それを受けて、参加表明していたクラブも続々と離脱発表がなされており、一旦は頓挫した状態になっています。


ということではありますが、

・スーパーリーグが開催されていたら、参加表明していた12クラブはどのような勢力図になっていたのか

・スーパーリーグに参加表明していた12クラブが抜けた後、CLではどのようなクラブが優勝争いをしていそうか

この2点について妄想してみました。

国内リーグの成績も参考にすべきなのは重々承知しつつも、2020-2021シーズン開幕時のUEFAクラブランキングをもとに妄想してみます。


①スーパーリーグ参加表明12カ国の勢力図

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スペインの3強がリーグを牽引し、そこにユベントスとマンチェスター・シティも上位争いに関わっていくイメージでしょうか。

以降は団子状態ですが、リバプールあたりも優勝を狙えそうな気がしますし、どこが優勝してもおかしくないような、刺激的なリーグになる予感がします。

ミラノの2クラブは劣勢が予想されます。インテルも今シーズンはリーグ優勝しましたが、このメンツだと厳しい気がします。


②スーパーリーグ参加表明12クラブが抜けた後のCL

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CLはバイエルンが抜けた存在となり、PSGが追従する構図になります。

CLよりもELのイメージが強いものの、セビージャも二強に次ぐ存在になります。

バイエルンとPSGは現在のCLでも優勝が現実的な目標なので、他国のライバルがいなくなったとしたら、やはり圧倒的な存在になります。

セビージャはELではなくCLの主役に躍り出ていたかもひれません。

この3クラブに続くのが、シャフタール、ドルトムント、リヨン、ローマ、ナポリ、ポルト、ベンフィカ 、アヤックスといった、現在のCLでも時折快進撃を見せるクラブです。

今回の記事では、イングランド・プレミアリーグの「ビッグ6」と呼ばれる、マンチェスター・シティ、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トットナム、アーセナルの、リーグ戦の順位推移を見てみようと思います。


<ビッグ6の順位推移>

プレミアリーグがスタートした1992-93シーズンから2019-20シーズンまでの間の、6クラブの順位の推移を表にしてみました。

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※表をタップすると拡大できます。


<ビッグ6の優勝回数推移>

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

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マンU

プレミアリーグを牽引してきたクラブと言って間違いないでしょう。優勝回数13回はダントツです。その一方で近年は優勝から遠ざかっています。


マンC

近年は安定して上位争いに顔を出し、優勝もしているマンCですが、2000年代中盤までは下位リーグで過ごすシーズンも少なくありませんでした。


リバプール

2019-20シーズンにクロップ監督のもとで悲願のプレミアリーグ優勝を果たしたリバプール。2ケタ順位がないのは立派ですが、優勝争いに最後まで関わることもできない、もどかしいシーズンを多く経験しています。


チェルシー

アブラモビッチ氏がオーナーとなってから一気に力を付けたチェルシー。もともと強いチームではありましたが、2000年代中盤からは優勝争いの主役に躍り出る機会がグッと増えています。


アーセナル

1990年代後半〜2000年代前半が黄金期で、12位をキープしています。その後は34位が指定席となり、さらに少しずつ順位を落としてきています。このまま踏みとどまれるでしょうか。


トットナム

2000年代前半までは10位前後が多かったですが、2010年代は6位以内のシーズンが増え、優勝も夢ではなくなってきています。

2020-2021シーズン開幕時に、UEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングを掘り下げてみてみました。

CLELともに本戦のグループステージが終わり、決勝ラウンド進出クラブが出揃っていますので、開幕時のUEFAランキングと比較しながら、ここまでの傾向を見てみようと思います。


※2020-21シーズン開幕時のUEFAランキング記事は、こちらからご確認いただけます。


<国別(協会別)CL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

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CL本戦は、ヨーロッパ各国の中でも一部のトップリーグが多数を占める大会だということが、改めてわかります。

10位台の国でも本大会出場クラブ0が少なくない中で、33位のハンガリーのフェレンツヴァーロシュが本大会に出場したのは快挙と言っていいでしょう。ハンガリーのクラブがCL本大会に出場したのは1995-96シーズン以来、25年ぶりだそうです。


CLの決勝ラウンドに進出できるクラブは、スペイン、イングランド、ドイツ、イタリアの4カ国のリーグにほぼ絞られます。

上位4か国以外には5位・フランスのパリ・サンジェルマン、6位・ポルトガルのポルトのみなので、国レベルで見れば今シーズンは大きな番狂わせがない状況と言えるでしょう。


<国別(協会別EL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

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CLと比べると、ELはかなり満遍なく各国から参加していると言えます。42位のアイルランドからもダンドークが出場しています。

EL決算ラウンドは、CLのグループステージ3位のクラブが参加することもあり、UEFAランキング上位国のクラブが多いですが、21位のノルウェー、23位のイスラエルのクラブも進出しており、バラエティに富んでいます。


<CL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

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CL本戦出場32クラブのうち、半分の16クラブがUEFAクラブランキング25位以内です。このうち12クラブが決勝ラウンドに進出しています。

つまり、安定的に結果を残しているクラブが、今年も残っているといえます。

102位のミッティラン(デンマーク)107位のレンヌ(フランス)135位のフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)は、いずれもグループステージ敗退となりました。決勝ラウンドに進出した中で開幕時のランキングが最も低いのは、61位のボルシアMG(ドイツ)です。


<EL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

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EL出場クラブは、UEFAクラブランキング51100位がボリュームゾーンです。グラナダ(スペイン)、スィヴァススポル(トルコ)、オモニア(キプロス)CSKAソフィア(ブルガリア)4クラブは200位以内に入っていませんでした。


※CL・ELのベスト8進出クラブについてはこちらの記事をご覧ください!



2020-2021シーズン開幕時点のUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングをチェックして、国(協会)ごとに各クラブの直近5シーズンの状況を掘り下げてみました。

記事数が多いため、アーカイブ記事をつくりました。


カントリーランキング全体

クラブランキング全体
1位・スペイン2位・イングランド3位・ドイツ
4位・イタリア
5位・フランス
6位・ポルトガル
7位・ロシア
8位・ベルギー
9位・ウクライナ
10位・オランダ
11位・トルコ
12位・オーストリア

13位・デンマーク

14位・スコットランド
15位・チェコ
16位・キプロス
17位・スイス18位・ギリシャ
19位・セルビア
20位・クロアチア
21位・スウェーデン
22位・ノルウェー
23位・イスラエル

24位・カザフスタン

25位・ベラルーシ
26位・アゼルバイジャン
27位・ブルガリア
28位・ルーマニア
29位・ポーランド
30位・スロバキア

31位・リヒテンシュタイン

32位・スロベニア

33位・ハンガリー
34位・リトアニア

35位・ルクセンブルク

36位〜55位

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