過去の記事で、2020-2021シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキング、クラブランキングをチェックしましたが、協会(国)・クラブごとに直近5シーズンの状況をもう少し掘り下げてみます。
今回は、UEFAカントリーランキング36位以下の国(協会)を一気に見てみようと思います。
※本記事では、UEFAの公式ホームページのデータを使用しています。2019-2020シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が終わった、8/26更新のデータです。
UEFAカントリーランキング、クラブランキングの概要は下記の記事をご覧ください。
まず、カントリーランキング36位以降の国(協会)は、下記の通りです。
カッコ内はUEFAクラブランキング200位以内のクラブ数です。
36位 アルメニア(2クラブ)
37位 ラトビア
38位 アルバニア(2クラブ)
39位 北マケドニア(1クラブ)
40位 ボスニア・ヘルツェゴビナ(1クラブ)
41位 モルドバ(1クラブ)
42位 アイルランド(1クラブ)
43位 フィンランド(1クラブ)
44位 グルジア
45位 マルタ
46位 アイスランド
47位 ウェールズ(1クラブ)
48位 北アイルランド
49位 ジブラルタル
50位 モンテネグロ
51位 エストニア
52位 コソボ
53位 フェロー諸島
54位 アンドラ
55位 サンマリノ
この国(協会)の中で、クラブランキング200位以内に入っているクラブは、10クラブです。
アルメニアからは2クラブがランクインしています。
179位 アラシュケルト(アルメニア)
2011年に創設された首都エレバンのクラブです。
2015-16から2017-18シーズンまで国内リーグ3連覇。直近5シーズンで見ると、2018-19シーズンにEL予選3回戦まで進出しました。
195位 FCピュニク・エレバン(アルメニア)
首都エレバンのクラブで、国内リーグでは2001〜10シーズンに10連覇しましたが、その後の優勝は2014-15シーズンのみです。直近5シーズンのUEFA主催大会では、2018-19、2019-20シーズンにEL予選3回戦進出が最高成績です。
またアルメニアには、アララト=アルメニアという2017年に創設されたばかりのクラブがあります。2018年にロシアのアララト・モスクワがモスクワでの活動を停止し、アルメニアに移されてから、2018-19、2019-20シーズンに国内リーグを早くも連覇し、2019-20シーズンにはEL予選プレーオフに進出しています。
アルバニアからも2クラブがランクインしています。
182位 KFスカンデルベウ・コルチャ(アルバニア)
国内リーグでは2010-11〜2015-16シーズンに6連覇し、直近5シーズンでは2015-16、2017-18シーズンにEL本戦に進出しています。
198位 FKクケシ(アルバニア)
2016-17シーズンに国内リーグ優勝し、2015-16、2018-19シーズンにはEL予選3回戦に進出し、200位以内に滑り込みました。
北マケドニアからは、150位にKFシュケンディヤがランクインしました。2010年代に入り国内トップクラスの強豪になったクラブです。直近5シーズンでELプレーオフに3回進出し、初の本戦まであと一歩の状況が続いています。
ボスニア・ヘルツェゴビナからは178位に観光地モスタルにあるズリニスキがランクインしました。国内リーグは2015-16から2017-18シーズンにかけて3連覇しています。直近5シーズンはEL予選3回戦が最高です。
ボスニア・ヘルツェゴビナでは、他にもFKサラエヴォや、旧ユーゴ時代の1971-72シーズンに国内リーグ優勝経験があり、イビチャ・オシムが監督を務めていた1984-85シーズンにUEFAカップ準決勝にまで進出したことがあるFKジェリェズニチャル・サラエヴォなどがいます。
モルドバからは112位にFCシェリフ・ティラスポリがランクイン。1997年に創設され、2000年以降、国内リーグで優勝できなかったのが2シーズンのみで、国内ではほぼ無敵です。2017-18シーズンにはEL本戦に進出。グループステージで敗退したものの2勝3分1敗の3位という成績を残しました。
アイルランドからは、139位にダンドークFCがランクインしました。国内リーグでは2014シーズンからの7シーズンで5回優勝しており、2016-17シーズンにはEL本戦に出場しました。
フィンランドからは、164位にHJKヘルシンキがランクインしました。国内リーグでは2010〜2019の10シーズンで7回優勝しています。直近5シーズンのELでは、2015-16シーズンの予選プレーオフが最高成績です。
ウェールズからは、163位にザ・ニュー・セインツFCがランクインしました。1997年から2006年はトータル・ネットワーク・ソリューションズFCという名称でした。国内では2011-12から2018-19シーズンまでリーグ8連覇を達成し、ELでは2018-19、2019-20シーズンに予選3回戦まで進出しました。