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近年、ポルトガルのクラブに日本人選手が加入する動きが目立っています。

2020-2021シーズンには、ガンバ大阪から海外に渡った食野亮太郎選手がリオ・アヴェに、川崎フロンターレの2020年の優勝に大きく貢献した守田英正選手が、2021年に入ってからサンタクララに加入しています。

今回は、この2クラブが、ポルトガルリーグでどれほどの実績を持つクラブなのかを見てみます。


<リオ・アヴェ、サンタクララのシーズン別順位推移>

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リオ・アヴェは1979-80シーズンにトップリーグに初昇格し、トップリーグに26シーズン在籍しています。2008-09シーズン以降は1部での戦いが続いています。

クラブ最高順位は5位で、3回記録しているのですが、直近3シーズンでそのうちの2回を記録しています。


サンタクララは1999-2000シーズンにトップリーグに初昇格し、トップリーグに在籍したのは2020-21シーズンを含めて5シーズンのみです。

クラブ創設は1921年ですが、トップリーグ初参戦は1999-2000シーズンなので、長らく下位を主戦場としているクラブといえます。

とはいえ、2018-19シーズンからは3シーズン連続で1部リーグにとどまっており、クラブ史上で最も良い時期を過ごしています。


強豪クラブとまでは言えないものの、両クラブともそれぞれの歴史の中で最盛期とも言える状況にあります。

食野選手、守田選手は、クラブをさらなる高みへと引き上げる活躍ができるのでしょうか。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。

2020-2021シーズン開幕時に、UEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングを掘り下げてみてみました。

CLELともに本戦のグループステージが終わり、決勝ラウンド進出クラブが出揃っていますので、開幕時のUEFAランキングと比較しながら、ここまでの傾向を見てみようと思います。


※2020-21シーズン開幕時のUEFAランキング記事は、こちらからご確認いただけます。


<国別(協会別)CL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

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CL本戦は、ヨーロッパ各国の中でも一部のトップリーグが多数を占める大会だということが、改めてわかります。

10位台の国でも本大会出場クラブ0が少なくない中で、33位のハンガリーのフェレンツヴァーロシュが本大会に出場したのは快挙と言っていいでしょう。ハンガリーのクラブがCL本大会に出場したのは1995-96シーズン以来、25年ぶりだそうです。


CLの決勝ラウンドに進出できるクラブは、スペイン、イングランド、ドイツ、イタリアの4カ国のリーグにほぼ絞られます。

上位4か国以外には5位・フランスのパリ・サンジェルマン、6位・ポルトガルのポルトのみなので、国レベルで見れば今シーズンは大きな番狂わせがない状況と言えるでしょう。


<国別(協会別EL本戦出場クラブ数・決勝ラウンド進出クラブ数>

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CLと比べると、ELはかなり満遍なく各国から参加していると言えます。42位のアイルランドからもダンドークが出場しています。

EL決算ラウンドは、CLのグループステージ3位のクラブが参加することもあり、UEFAランキング上位国のクラブが多いですが、21位のノルウェー、23位のイスラエルのクラブも進出しており、バラエティに富んでいます。


<CL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

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CL本戦出場32クラブのうち、半分の16クラブがUEFAクラブランキング25位以内です。このうち12クラブが決勝ラウンドに進出しています。

つまり、安定的に結果を残しているクラブが、今年も残っているといえます。

102位のミッティラン(デンマーク)107位のレンヌ(フランス)135位のフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)は、いずれもグループステージ敗退となりました。決勝ラウンドに進出した中で開幕時のランキングが最も低いのは、61位のボルシアMG(ドイツ)です。


<EL本戦、決勝ラウンド進出クラブの順位>

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EL出場クラブは、UEFAクラブランキング51100位がボリュームゾーンです。グラナダ(スペイン)、スィヴァススポル(トルコ)、オモニア(キプロス)CSKAソフィア(ブルガリア)4クラブは200位以内に入っていませんでした。


※CL・ELのベスト8進出クラブについてはこちらの記事をご覧ください!



2020-2021シーズン開幕時点のUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングをチェックして、国(協会)ごとに各クラブの直近5シーズンの状況を掘り下げてみました。

記事数が多いため、アーカイブ記事をつくりました。


カントリーランキング全体

クラブランキング全体
1位・スペイン2位・イングランド3位・ドイツ
4位・イタリア
5位・フランス
6位・ポルトガル
7位・ロシア
8位・ベルギー
9位・ウクライナ
10位・オランダ
11位・トルコ
12位・オーストリア

13位・デンマーク

14位・スコットランド
15位・チェコ
16位・キプロス
17位・スイス18位・ギリシャ
19位・セルビア
20位・クロアチア
21位・スウェーデン
22位・ノルウェー
23位・イスラエル

24位・カザフスタン

25位・ベラルーシ
26位・アゼルバイジャン
27位・ブルガリア
28位・ルーマニア
29位・ポーランド
30位・スロバキア

31位・リヒテンシュタイン

32位・スロベニア

33位・ハンガリー
34位・リトアニア

35位・ルクセンブルク

36位〜55位

前回の記事で、2020-2021シーズン開幕時点の最新のUEFAカントリーランキングをチェックしましたが、今回はUEFAクラブランキングを見てみたいと思います。


※UEFAカントリーランキングの記事はコチラ


※UEFAランキング各国ページをアーカイブしました

UEFAカントリーランキングと同じく、本記事でもUEFAの公式ホームページのデータを使用しています。2019-2020シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が終わった、8/26更新のデータです。

https://www.uefa.com


また、UEFAランキングについてもおさらいです。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)UEFAヨーロッパリーグ(EL)2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAクラブランキングは、クラブチーム別の成績に基づきポイント算出されたランキングです。UEFA主催の大会のグループ分け抽選における「ポット」を決めるために使用されます。


お待たせしました。ここからはクラブランキングを見ていきます。


<UEFAクラブランキング>

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:スペイン、赤:イングランド、黒:ドイツ、青:イタリア、水色:フランス、グレー:

タップすると拡大できます


まずは上位50位のグラフです。

1位・バイエルン(ドイツ)の後はスペイン3強が続き、5位にイタリアのユベントス、6位にイングランドのマンチェスター・シティ、7位にフランスのパリ・サンジェルマンと続きます。

トップ10にはスペイン4クラブ、イングランド3クラブがランクインしており、層の厚さが可視化されています。

5大リーグ以外の最上位は、12位のシャフタール・ドネツク(ウクライナ)でした。19位・ポルト、20位・ベンフィカのポルトガル勢も検討しています。


<UEFAクラブランキング(2019-2020シーズンのみ)>

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10ポイント以上の41クラブをグラフ化してみました。

CL優勝のバイエルン、準優勝のパリ・サンジェルマンのワンツーフィニッシュは当然として、EL優勝のセビージャが4位に入っています。CLベスト4のリヨンが8位なのは、グループステージで勝ち点を伸ばしていないことが影響しています。

5大リーグ以外の最上位は、ここでも12位のシャフタール・ドネツク(ウクライナ)でした。ELベストと大活躍でした。CLベスト813位・アタランタ(イタリア)ELベスト815位・バーゼル(スイス)なども躍進と言えるでしょう。


<UEFAクラブランキング(国別クラブ数)>

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トップ200位にランクインしたクラブ数を棒、UEFAカントリーランキングを折れ線で示したグラフです。


協会()のポイントが高い場合は、クラブ別ポイントではなく協会()のポイントが適用されるので、上位リーグのクラブ数は多くなる傾向があ理ます。その影響もあり、5大リーグが全体の30%を占めます。ポルトガル、ロシア、ベルギー、オランダ、トルコを加えた10か国で全体の52%を占めます。


クラブ別に見ると、5大リーグのクラブがポイントを多く稼ぎ(=CLELで結果を残し)、上位にランクインする傾向が顕著に表れました。

そういう中でも、意外なクラブが上位に喰い込んでくるのか、今シーズンも楽しみです。


※2019-2020シーズンのランキング記事

※2010-2019のUEFAカントリーランキング推移
※2000-2009のUEFAカントリーランキング推移

2020-2021シーズンも開幕しましたね!今回は、開幕時点の最新のUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングをチェックしてみたいと思います。

今回の記事では、UEFAカントリーランキングについて掘り下げてみました。


※UEFAクラブランキングの記事はコチラ

※UEFAランキング各国ページをアーカイブしました


本記事では、UEFAの公式ホームページのデータを使用しています。2019-2020シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が終わった、8/26更新のデータです。

https://www.uefa.com


データを見る前に、UEFAランキングがどういうものなのか、改めて確認してみましょう。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)UEFAヨーロッパリーグ(EL)2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAカントリーランキングは、協会()別の成績に基づいてポイント算出されたランキングです。各国からCLELといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。



それでは、ランキングデータを見てみます。

<2020-2021UEFAカントリーランキング>

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※タップすると画像を拡大できます


上位に目を向けると、1位・スペインと2位・イングランドが抜けています。3位・ドイツと4位・イタリアは僅差で、10ポイントほど空いて5位・フランスとなっています。

6位・ポルトガル、7位・ロシアが40ポイント台、8位・ベルギーから12位・オーストリアが30ポイント台、13位・デンマークから23位・イスラエルが20ポイント台となります(イスラエルは19.6ポイント)


<UEFAカントリーランキング(2019-2020シーズンのみ)>

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1位・スペイン、2位・ドイツ、3位・イングランドはほぼ横一線です。スペインは、アトレティコ・マドリードとバルセロナがCLベスト8、レアル・マドリードがCLベスト16、セビージャがEL優勝。ドイツはバイエルンがCL優勝、ライプチヒがCLベスト4。イングランドはマンチェスター・シティがCLベスト83クラブがベスト16。いずれもCLELで結果を残しています。

4位・イタリアはインテルがEL準優勝、5位・フランスはパリ・サンジェルマンがCL準優勝しましたが、3強には及びませんでした。

5シーズンの集計のランキングと比較すると、2019-2020シーズンはスコットランド、スイス、セルビア、ルーマニア、スウェーデンあたりがポイントを多く獲得し、一方でトルコやロシアは例年よりはイマイチだった、と言えます。


<UEFAカントリーランキング(2018-19シーズンと2019-20シーズンのポイント差)>

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1位・スペインと2位・イングランドは前年からポイントダウン、3位・ドイツ、4位・イタリア、5位・フランスが前年からポイントアップとなっていることがわかります。

バルセロナ、レアル・マドリードなどの強豪、2018-19決勝進出のリバプールとトットナム・ホットスパーがベスト8までに敗退したことなどを振り返ると納得ですね。

他では、スコットランドとルーマニアのポイントアップが目立ちます。スコットランドはELでレンジャーズがラウンド16、セルティックがラウンド32に進出したこと、ルーマニアはCFRクルジュがベスト32に進出したことが影響しています。


いかがでしたか?

カントリーランキングは一旦ここまでにして、

次の記事ではUEFAクラブランキングについて見てみようと思います。


※2019-2020シーズンのランキングはコチラ

※2010-2019のランキングはコチラ
※2000-2009のランキングはコチラ

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