タグ:優勝回数

タッサ・デ・ポルトガル(Taça de Portugal)は、ポルトガルのサッカーのカップ戦です。準決勝のみホーム&アウェー方式で、他は一発勝負のノックアウト方式で行われます。1部から4部のクラブが参加し、優勝すると翌年のヨーロッパリーグ出場権を獲得できます。


リーグ戦の実績では、ベンフィカ、ポルト、スポルティングの3強が抜きん出ていますが、カップ戦ではどうなのか調べてみました。


<タッサ・デ・ポルトガルのクラブ別優勝回数>

IMG_0107

(タッサ・デ・ポルトガルとしてスタートした1938-1939シーズン以降)


3クラブはカップ戦の実績でも他クラブを大きく引き離しています。ですがノックアウト方式ということもあり、他クラブもそれなりに優勝しています。

3クラブの優勝回数は、リーグ戦と同じくベンフィカがトップ。ベンフィカが初期から優勝回数を重ね、ポルトが1990年代後半から2000年代にかけて優勝回数を伸ばす構図も、リーグ戦と同じです。


<ベンフィカ、ポルト、スポルティングの優勝回数推移>

ポルトガルカップ戦

番狂わせが起こりやすいノックアウト方式のカップ戦も、長期的に見れば強いクラブが優勝回数を伸ばすということですね。


最後に、シーズンごとの優勝クラブ一覧を紹介して締めくくろうと思います。お読みいただきありがとうございました!


<優勝クラブ一覧>

シーズン開始年優勝クラブ
1938Academica
1939Benfica
1940Sporting
1941Belenenses
1942Benfica
1943Benfica
1944Sporting
1945Sporting
1946開催せず
1947Sporting
1948Benfica
1949開催せず
1950Benfica
1951Benfica
1952Benfica
1953Sporting
1954Benfica
1955Porto
1956Benfica
1957Porto
1958Benfica
1959Belenenses
1960Leixoes
1961Benfica
1962Sporting
1963Benfica
1964Setubal
1965braga
1966Setubal
1967Porto
1968Benfica
1969Benfica
1970Sporting
1971Benfica
1972Sporting
1973Sporting
1974boavista
1975boavista
1976Porto
1977Sporting
1978boavista
1979Benfica
1980Benfica
1981Sporting
1982Benfica
1983Porto
1984Benfica
1985Benfica
1986Benfica
1987Porto
1988Belenenses
1989Amadora
1990Porto
1991boavista
1992Benfica
1993Porto
1994Sporting
1995Benfica
1996boavista
1997Porto
1998Beira-Mar
1999Porto
2000Porto
2001Sporting
2002Porto
2003Benfica
2004Setubal
2005Porto
2006Sporting
2007Sporting
2008Porto
2009Porto
2010Porto
2011Academica
2012GUImaraes
2013Benfica
2014Sporting
2015braga
2016Benfica
2017Aves
2018Sporting


今回の記事では、ポルトガルリーグの3大クラブと呼ばれるベンフィカ、FCポルト、スポルティングCPが、リーグでどれだけ圧倒的な強さを誇るのかを見てみたいと思います。



順位推移portugal_top3rank
※赤:ベンフィカ、青:ポルト、緑:スポルティング

まずは、ポルトガルリーグがスタートした1934-1935シーズンから2018-2019シーズンまでの間の3クラブの順位の推移を表にしてみました。

3クラブとも2部に降格したことがないだけでなく、なんと2ケタ順位すら一度もありません。最低順位はベンフィカは6位(2000-2001)、スポルティングCP7位(2012-2013)、FCポルトは9位(1969-1970)です。

そして、ほとんどのシーズンで3クラブが13位を独占しています。

なんと、3クラブ以外がリーグ優勝したのは、1945-1946シーズンのベレネンセスと2000-2001シーズンのボアビスタの2回しかありません!!

全世界のリーグでも、ここまで優勝クラブが寡占的な国はないのではないでしょうか。

ちなみに、ベレネンセスはリスボン、ボアビスタはポルトが本拠地のクラブなので、リスボンとポルト以外のクラブがリーグ優勝したことは一度もないことになります。


3クラブの黄金期も見てみたいと思います。

まず、スポルティングCP1946-1953の期間が最盛期と言えそうです。

ベンフィカは3クラブの中でも最も安定的に強いですが、とりわけ1959-1976は圧倒的。黒豹または黒い真珠と呼ばれたポルトガル代表ストライカーのエウゼビオ(Eusébio da Silva Ferreira)が在籍した1960年~1975年と、ベンフィカの黄金期はほぼ重なります。在籍中にポルトガルリーグ得点王に7回も輝くという、まさに驚異的な活躍でした。

ポルトは1984-2012、中でも1990年代後半から2010年代序盤に優勝が多いため、3クラブの中では「徐々に力をつけてきたクラブ」と言えそうです。


優勝回数推移
portugal_top3title

続いて、1位獲得数推移をグラフにしてみました。

こちらを見ても、ベンフィカが安定的に強いこと、ポルトが1980年代からじわじわと優勝回数を伸ばしていることがわかります。


※過去のポルトガル関連記事をまとめたアーカイブページも、よろしければご覧ください。


続きを読む

↑このページのトップヘ