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2010年〜2019年のUEFAカントリーランキング推移 や、2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキングなどの記事で、UEFAカントリーランキングの推移を見てきました。

今回は、さらに遡って2000年〜2009年の10年間におけるUEFAカントリーランキングの推移も見てみました。


UEFAカントリーランキングの概要は前記の2010年〜2019年のUEFAカントリーランキング推移 をご覧ください。

また今回のランキング作成にあたっては、下記のページを参照しています。


<上位20か国のランキング>

ひとまず一覧化してみました。

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<5大リーグの推移>

一覧だと傾向が見えづらいので、ある程度絞ってグラフにしてみようと思います。

まずはスペイン・イングランド・ドイツ・イタリア・フランスの5大リーグから。

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5大リーグは、6位以下に転落することなく5位以内をキープしています。

この5か国の序列としては、スペインが20002007年まで1位、2008年と2009年が2位と安定的に上位。イタリアも20002003年など序盤を中心に2位。イングランドは2000年の5位からジリジリ順位を上げ、20082009年で1位を獲得。ドイツは45位が多く、フランスを下回る年が多くありました。


<トップ10圏内の国々の推移>

続いて、5大リーグに次ぐ「第二集団」を見てみましょう。

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こちらはポルトガル、オランダ、ロシア、ギリシャ、トルコの5か国。トップ10にランクインした回数が多い国々ですが、5大リーグよりも変動が激しいです。

ポルトガルは安定的に10位以内に入っており、同じく5大リーグに次ぐ位置付けは今とあまり変わっていません。

オランダは20172019年は10位圏外なってしまうのですが、2000年代は10位以内を維持しています。2000年・2001年は6位で、私がパッとイメージするのもこのあたりでした。

ロシアは一時期の低迷を乗り越えています。

一方でチェコ、ギリシャは右肩下がりの10年間となっています。


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続いては、ウクライナ、ルーマニア、ベルギー、トルコ、スコットランドの5か国。いずれもトップ10圏内にランクインしたことがある国々です。

ウクライナはシャフタール・ドネツクのCLELでの活躍、ルーマニアはステアウア・ブカレストのELでの活躍などにより、2000年代途中からトップ10圏内に浮上しています。

トルコ、スコットランド、ベルギーはトップ10周辺で前後しています。


2000年〜2009年の10年間と、2010年〜2019年の10年間では、根底を揺るがすような序列の変化はないものの、よく見ると小さい変化は各所で起こっていました。2020年からの10年間はどんな変化が起こるのか、注目ですね。

2010年〜2019年のUEFAカントリーランキング推移 の記事で、2009-2010シーズンから2018-2019シーズンの10年間のUEFAカントリーランキングの推移を見てみました。今回は、2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、UEFAクラブランキングともに、最新の傾向をチェックしてみましょう!


※2020-2021シーズン開幕時の最新ランキングはコチラをご覧ください。

まず、改めてUEFAランキングがどんなランキングなのかを確認してみましょう。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAカントリーランキングは、各国からUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。

UEFAクラブランキングは、UEFA主催の大会のグループ分け抽選における「ポット」を決めるために使用されます。

出典:2019年最新版】UEFAカントリーランキング・クラブランキング一覧まとめ(tavitt-football)

https://tavitt-football.com/uefa_ranking2018/

今回のランキングはUEFA.comから引用しています。

<2019-2020 UEFAカントリーランキング 上位20傑>
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まずはUEFAカントリーランキングを見てみます。

過去5年間の成績が反映されたものなので、前年から大きく順位が変動しているわけではありません。

スペインとイングランドのポイントが突出して高く、そこにドイツとイタリアが続きます。上位4カ国から少しポイントが開いてフランス、また少し開いてポルトガルとロシアが位置します。812位のベルギー、オランダ、ウクライナ、トルコ、オーストリアが僅差で並び、13位以降は団子状態といった構図です。


<2019-2020 UEFAクラブランキング 上位20傑>
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続いて、UEFAクラブランキングを見てみます。 1位スペインのクラブは、レアル・マドリード、バルセロナがワンツーフィニッシュ、4位にアトレティコ・マドリードが入り、この3クラブが大きくポイントを引き上げています。

2位イングランドは、トップ5には入っていないものの、6位にマンチェスター・シティ、8位にリバプール、9位にアーセナル、10位にマンチェスター・ユナイテッド、12位にトットナム、13位にチェルシーと、「ビッグ6」が15位以内に名を連ねており、世界トップレベルのクラブがひしめいていることが伺えます。

ドイツは3位のバイエルン・ミュンヘン、イタリアは5位のユベントス、フランスは7位のパリ・サンジェルマンがトップ10にランクインしています。

上位5カ国以外では、ポルトガルの2クラブ(18位ポルト、20位ベンフィカ)、ウクライナのシャフタール・ドネツク(19)20位以内にランクインしています。

21位以降はオランダのアヤックスや、ロシアのゼニトなど、各国のトップクラブの名前が続々と登場します。


<UEFAカントリーランキング上位20カ国のポイントと、UEFAクラブランキング上位100位以内にランクインしたクラブ数>
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※水色の線がカントリーランキングのポイント、オレンジの棒はクラブランキング100位以内のクラブ数


最後に、UEFAカントリーランキング上位20カ国のポイントと、UEFAクラブランキング上位100位以内にランクインしたクラブ数を同時に見てみました。

1位のスペインと2位のイングランドは、両国とも100位以内に12クラブがランクインしています。上位4カ国に3クラブが入るなど、各クラブがよりポイントを稼いだスペインがイングランドを上回っています。

3位ドイツは100位以内に10クラブ、4位イタリアは8クラブと、国際舞台で結果を残したクラブの多さが順位の決め手となりました。

6位ポルトガルは100位以内に4クラブがランクイン。7位ロシア、8位ベルギーが5クラブ、9位オランダ、11位トルコが4クラブなので、ポルトガルの4クラブが国際舞台でしっかり実績を残しているといえます。(前述の通り18位にポルト、20位にベンフィカ。30位にスポルティングCP33位にブラガがランクイン)

10位ウクライナは19位のシャフタール・ドネツク、24位のディナモ・キエフの2クラブのみ。国内で2クラブの強さが抜きん出ていることがわかります。


※大陸別ランキング記事

2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキング


UEFAランキングにおけるポルトガルリーグのポジション


2019年_南米のサッカークラブランキング①

2019年_南米のサッカークラブランキング②

ヨーロッパの各国サッカーリーグの序列はどうなっているのだろう?

この数年間でどんな変化があったのだろう?

そんなことを気になった方はいませんか?


今回は、ヨーロッパにおける各国リーグの位置付けをわかりやすくするために、2010年から2019年の10年間のUEFAカントリーランキングの順位を見てみようと思います。


まず、UEFAランキングがどんなランキングなのかを確認してみましょう。

UEFAランキングは、UEFA(欧州サッカー協会)が主催するクラブの国際大会であるUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの2大会における過去5シーズンの各国クラブの成績に基づいて算出されるランキングです。

UEFAカントリーランキングは、各国からUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグといった国際大会に参加できるクラブの枠数を決定するために使用されます。

UEFAクラブランキングは、UEFA主催の大会のグループ分け抽選における「ポット」を決めるために使用されます。

出典:2019年最新版】UEFAカントリーランキング・クラブランキング一覧まとめ(tavitt-football)

https://tavitt-football.com/uefa_ranking2018/


過去5年間の成績が反映されたものなので、1年で大きく順位が変動するものではないということですね。


それでは、2010〜2019年のUEFAカントリーランキング上位20カ国の一覧を見てみましょう。UEFAランキング_2010-2019_マークなし


リストだけだとちょっとわかりづらいので、推移がわかるようにいくつかのグラフで見てみましょう。

・最初のグラフは、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツの4カ国の推移です。

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※黄:スペイン、赤:イングランド、黒:ドイツ、青:イタリア


少なくとも直近10年間は、この4カ国がトップ4に君臨し続けています。

レアル・マドリード(スペイン)、バルセロナ(スペイン)、リバプール(イングランド)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ユベントス(イタリア)など、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(CL)でも主役を担うクラブが属する国なので、異論なしですね。


・次のグラフは、フランス、ロシア、ポルトガルといった、トップ4の次に位置付けられそうな国々の推移です。

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※赤:ポルトガル、青:フランス、紫:ロシア


パリ・サンジェルマン(フランス)CL優勝も狙えるほどの戦力を有しているので、フランスが長らく5位をキープしてるのは納得ですね。

ポルトガル、ロシアも、安定的にトップ10圏内にランクインしています。日本での知名度はそこまで高くないかもしれませんが、ベンフィカ(ポルトガル)、ポルト(ポルトガル )、ゼニト(ロシア)など、CL好きには馴染みのあるクラブが属する国なので、妥当といえば妥当でしょうか。


・続いては、ベルギー、ウクライナ、トルコ、オランダの推移グラフです。

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※赤:ベルギー、オレンジ:オランダ、グレー:トルコ、紫:ウクライナ


オランダは、アヤックスやPSVなどCLでの活躍が目立つグラフが多いので、もう少し上位にランクインすると思っていましたが、10位前後が定位置となっています。

そして、シントトロイデンなど日本人選手の在籍が増えているベルギーリーグは、2010年の14位から2019年の8位へと大きく順位を上げており、ヨーロッパでの注目度が高まってきているリーグと言えそうです。


CL優勝を狙うクラブでスター選手のプレーを楽しむのももちろんアリですが、それ以外の国でも伝統あるサッカーリーグがあり、ヨーロッパに旅立った日本人選手の活躍や、ネクストブレイク候補を楽しむことができます。

そのときに、ヨーロッパにおける各国リーグのポジショニングを頭に入れながら見てみると、面白いかもしれません。


※大陸別ランキング記事

2019-2020シーズンのUEFAカントリーランキング、クラブランキング


UEFAランキングにおけるポルトガルリーグのポジション


2019年_南米のサッカークラブランキング①

2019年_南米のサッカークラブランキング②


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